2015年04月26日

◆歴史認識の天王山

池田 元彦



明智・秀吉の話ではない。安倍首相70年談話骨子確定の勝負所だ。勿論、談話は安倍首相専権事項だが、中韓米に加え村山・鳩山即席コンビが遠吠え、報ステや、TBSの出鱈目解説、NYT、WPの歴史無知報道満開の中、安倍談話をジャカルタの直前迄牽制してきた。

古舘伊知郎は巧妙な放送法違反質問を繰返し、岸井成格は植民地支配・慰安婦を言い募り歴史的事実に無知を曝け出している。問題の本質は、米国民主党政府が陰湿に安倍を牽制し、中韓を含む反日報道や反日日本人の言動を黙認、否、嗾けている構図と実態なのだ。

安倍は該バンドン会議で「後悔を表し、謝罪しなかった」為、反日メディアや中韓は例の如く「謝罪がない」とネット上で騒いでいるが、事実関係を簡単に報道したものが多かった。賽は投げられ、覆水盆に返らずで、反日連中の牽制は馬耳東風の結果に終わったのだ。

事前の安倍発言の通り、意を決しジャカルタで米国上下院合同会議スピーチの骨子を表明し、米議会演説のテストケースとしたのだ。バンドン60周年記念会議は100か国以上が参加しているが、本来はアジア・アフリカ諸国の為の会議であり、しかもアウェーではない。

アジアとアフリカの当初29ヶ国の会議であり、第1回会議に招待されたが、終戦10年の間もない時期で、躊躇の末日本は参加した。が、諸国の大歓迎を受けたのだ。「日本の犠牲がなければ、植民地のままだった。大東亜共同宣言は歴史に輝く」と迄賞賛の嵐を浴びた。

習近平は演説時退場したが、公式に安倍批判をしたのは韓国のみだ。テストケースは成功した。首相官邸HP「ご意見募集欄」を通じ、筆者も非力ながら3度程首相の決意を促す意見を送った。村山・小泉談話に一切触れず、只管日米同盟と国際貢献、未来を骨子とすべきだ、と。

次の米国上下院合同議会迄に、米政府の陰湿な謝罪発言要請が引続きあるかもしれないが、バンドン会議の安倍演説評価、安倍の意思、諸国の反応から、安倍説得を断念するだろう。

これで米国議会議事録への「謝罪採録」や、夏の70年談話も安倍の本意に沿った未来志向で固まる。

リューベック開催のG7では、東・南シナ海での日米協同警戒監視が議論され、日本が責任をもって警戒監視するなら歓迎すると迄米国が支持したことも、安倍バンドン会議での自信をもった演説の背景にある。日本が同盟するなら米国しかいない。が、自主独立を先ず達成する必要がある。

米ソ冷戦は四半世紀前に終わったが、米軍の展開は、ドイツ、日本に異常に多い。ドイツ54,000、日本37,000人、基地面積ドイツ580平方km、日本510平方kmと駐留諸国比、断トツに多い。これは両国を米国の永遠の支配下に置くと言う、公表していない米国の戦略に基づく。

クリントン政権下の政府高官は「米軍駐留の最大理由は、日本人に自主防衛能力を持たせないため」と示唆した。日本が攻撃力(≠防衛力)を持たないとは、米軍に依存する保護領に甘んずることだ。 何故中韓の出鱈目な日本非難を米国は黙認し、日本に譲歩を求めるか、よく解かる。

何故、日本の戦後レジームからの脱却を米国は嫌うのか。核爆弾投下、無差別空襲の人道に悖る犯罪、国際法違反の占領軍による憲法押付等の国家犯罪が、歴史の鏡の眼に晒されるからだ。

道徳的理想主義を掲げ世界にその独善的な理想を押し付ける一方、インディアンを抹殺し、黒人奴隷を使役し、日本に不当な国際裁判で全ての責任を押し付けた米国は、実は怯えているのだ。


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