2015年05月09日

◆私の「身辺雑記」(218)

平井 修一



■5月6日(水)、朝は室温25.5度、今季最高、快晴、フル散歩。野バラ、野ゲシ、ハルシオン(春紫苑)満開、サクランボは真っ赤かだが、手が届かない。畑ではカブを収穫中。

カブのぬか漬けは旨いが、ぬか床は夏場は毎日手入れが必要で、一時期凝ったが3年前あたりで諦めた。今は時々浅漬けを作るだけ。カミサンは頑張って毎年梅干をつくる。最高級ブランドの「南高梅」。もうすぐその時期になる。

ブランドを創るのは大変な努力がいる。わが街には「多摩川梨」(明治25/1892年〜)、「多摩川桃」(大正5/1916年〜)があるが、桃は1960年代に消えた。

父の実家=本家も桃園を持っていて、朝どりの桃を大八車に載せて東京の市場に運んだという話を父からよく聞いたものだ。坂は大層きつかったという(それをヘルプする商売もあった)。小生は4歳の時にわが街に引っ越してきたが、桃園の中に新築の家があったのには驚いた。

桃栽培が途絶えたのは、桃はデリケートで、ちょっとしたキズでも売り物にならなくなるからだ。やさしく紙にくるんで、そーっと専用の6個用木箱に入れるが、「怒りの葡萄」にも加州での桃の収穫の模様が描かれており、農場主が出稼ぎ人に「そんな乱暴な扱いをしたら売り物にならん」と怒鳴っていたっけ。

台風で落ちた桃は誰も見向きもしないから、子供たちは拾って食ったが、そのうち飽きてしまう。1日1個、1週間で7個食ったらもううんざりする。

梨は結構丈夫だから今でも梨園は残っているが、ほとんどはマンションになった。億のキャッシュが手に入る時代に百姓なんてやってられないというわけだ。川崎(府中)街道沿いでは梨の即売所が結構あるが、金持ち地主の「趣味の園芸」で梨を栽培しているのだろう。

産地なのに即売所は市場でのセリを通していないからスーパーよりかなり高く、地元の人たちは「なんなんだ」と、1回買ってオシマイ。通りすがりの人が買うのだ。

品種は長十郎が多い。全国区ブランドの「新高」という贈答用の巨大で高額な梨を栽培しているお百姓がいるのだが、金持ち地主だからとてもプライドが高く、「売ってやる」という感じ。2回ほど買いに行って終わりにした。

昔は多摩川は清流で、多摩丘陵の北側では清流を導いて田んぼで氷を造り、氷室に保管して夏に東京で売るという「多摩川氷」商売が大いに流行ったという。「多摩川鮎」「多摩川うなぎ」も有名で、小生が子供の頃は料亭や旅館が結構あったが、1960年頃から水質が悪化し、鮎、うなぎが獲れなくなり、河畔の料亭などはマンションやラブホになっていった。

今は鮎は戻ってきたが、釣り人は集まっても、川風に吹かれながら鮎の塩焼き、うなぎの蒲焼を食べる行楽客はいない。料亭がないのだからどうしようもない。

清酒「多摩正宗」「多摩ほまれ」は地方区ブランドだが、醸造元の川崎酒造は1998年に廃業してしまった。結構気に入っていた「多摩川鮎煎餅」も絶滅。

今近隣に自慢できるわが街の名物は「ドラえもんミュージアム」「日本民家園」「桜並木」「岡本太郎美術館」あたりか。太郎は「バクハツ」が売りだから、名物というよりも異物か。

太郎の実の父親は一平ではなく、かの子の愛人(一平公認)だという説がある。愛人は一平と外貌がそっくりだそうだ。太郎は薄々「もしかしたら」と悩んだようだが、「俺は大好きな一平の子だ」と努めて思うようにしていたらしい。まったく岡本家は「バクハツ」的だ。ロシア革命を背景とした容共左派的な大正デモクラシーが不孝、不倫、不幸をばらまいた。

カブから大正デモクラシーへ。随筆はバクハツだ!

女児の2歳誕生日祝い。7人で握り寿司など。要領がよくなってすごいスピードで握れるようになった。いつもは1.5合で足りるが、4合完食、大好評。料理もバクハツだ!

■5月7日(木)、朝は室温22度、薄曇り、半ズボンでフル散歩。

「多摩川に出るにはどう行けばいいでしょうか」

品のいいオッサンに尋ねられた。小生は永年「怪しい奴、危ない感じ」でやってきたが、どうもケンがとれてきたようで、このところよく声をかけられる。近くのガレージに鏡があったので見たら、「人のよさそうなオッサン」が映っていた。ぜんぜん警戒心がない感じ。おっとりしている。いいことなのかどうか。

中央日報5/5「ワシントンに桜が咲く」は振られた人の嫋嫋たる想いを伝えて、ちょっとセンチメンタル。昔の私小説みたいだった。

<桜の花が散る風景は夢幻のようだ。生と死の境界が曇る。カミカゼは桜の花が刻まれた零戦に乗って死と衝突した。

4月末、安倍首相が戦後初めて米上下院合同議会で演説をした日にも、10万本の桜の花が一斉に降り、ワシントンDCを覆ったはずだ。

そのためか起立拍手を10回も受けた。米議会があれほど薄情に思えることはなかった。「不動の軍事同盟」を担保に日本右翼の念願だった「平和憲法改正」に目をつぶったオバマ大統領もそうだった。

世界最強の軍事同盟になったというのに感激しないはずはない。さらに「軍隊のない国」の70年の歳月に終止符を打ったのだから。安倍首相は感慨に浸り、賛辞を惜しまなかった。

米国は日本民主主義の恩師であり、西側世界の一員になったことは正しい選択だったと語った。原爆被爆国であり敗戦国の心情を十分に理解するというように、戦勝国の米国は日本を抱擁した。

真珠湾空襲、レイテ湾海戦は遠のき、あたかも両国が仲良く太平洋を分けていた1919年以前に戻ったようだ・・・>

未練と無念、恨みと嘆き、悔しさと悲しさ・・・クネたちの想いを伝える文章だ。「クネしゃん、前を向いて歩こう」。バックミラーを見て運転していたら事故るぜ。

青瓦台引き篭り、対人関係を上手く結べない不通の人、南北統一は大吉だという占い師のような妄想、周辺は反日=バカばかり、誰も諫言しない。まとも=親日は去っていくから、首相のなり手がない。

明治の初め、朝鮮に行った学者曰く、「こ、こ、これは・・・古代だ、古代がある」。当時のレポートを読むと、糞尿まみれの野生動物のような世界だった(あまりにものすさまじさに転載をためらうほど)。日韓合邦以前はそんな状態が長く続いていたのだろう。

戦後、半島から日本が去ると南北戦争。日本人の血税で造った国土を破壊した。休戦(休戦協定は1953年7月27日に署名)したものの60年たっても講和・終戦にはならず、民度も低いままに南北とも異常な国になった。

自由、民主、人権、法治、理性、知性がないこと、さらに独裁、佞臣、反日という点で南北はそっくりだ。基本的に親中だし、国民が日本に多く寄生しているのも同じ。そっくりさん。

異常な2か国が今更統一したところでまともな国になるはずもない。南北共通の敵である日本にとってメリットは何もない。むしろ飢えた難民が押し寄せるというデメリットの方が多いだろう。

北に圧力、南はシカト。これで行くしかないな。

■5月8日(金)、朝は室温22度、快晴、フル散歩。今日も知らないオッサンに挨拶された。角が取れてきたのか、これは単なる老化なのか・・・

在香港の弁護士/税理士、村尾龍雄氏の論考「騎虎難下、攀龍忽堕天」(5/7)から。

<唐代の詩人李白の「留别廣陵諸公」にある「騎虎難下、攀龍忽堕天」(虎に乗れば降り難く、龍に登れば忽ち天から堕ちる)の言葉は、その出典が李白のこの作品にあることを知らぬ者でも、ビジネスに関わる中国人であれば、およそ誰しもが知るものです。

それはこの言葉の今日的意義が、周永康など失脚した大物政治家という「虎」や「龍」の背に一旦登れば、降りることは到底叶わないことを意味するものとして著名性を獲得するに至っているからです。

これに関して、先般香港富豪と会話したところが面白かったので、以下記します。

富豪:あなたは「騎虎難下、攀龍勿堕天」という言葉を知っていますか?

村尾:もちろんです。著名な言葉ですからね。要するに、大物政治家に貢いだりする関係になれば、一蓮托生となり、そこから勝手に離れることはできない、という意味ですよね?

富豪:そのとおり。ではこの言葉の恐ろしさを知る者が余りに増えたために、有力な国有企業の総経理(社長)が見つからずに中央が困っているというケースが出てきていることを知っていますか?

村尾:いや、それは全然存じ上げません。

富豪:では解説してあげましょう。最近、習近平政権が倹約令と並行して反腐敗政策を徹底的に実施しているのはご存知ですね?

村尾:はい。王岐山を頂点とする中国共産党規律検査委員会の徹底的かつ苛烈な調査振りは日本でもしばしば報道されているほどです。

富豪:そこには多くの国有企業のトップも含まれているでしょう?

村尾:そうですね。日本の著名上場企業の合弁会社でも、合弁当事者の国有企業から任命派遣された董事長(総支配人)が突如身柄拘束をされて大慌てという図式は複数案件で見られましたね。

富豪:まさに彼らは李白の言葉を体験したのです。一旦「虎」や「龍」の背に乗れば、後は別の「虎」である習近平が反腐敗政策を徹底し、「これはやばい!」と思っても、その背から降りることはできなかったわけです。

村尾:なるほど。しかし、反腐敗政策がこれほど徹底しているならば、今後は国有企業の総経理になっても、不合理な要求をする「虎」や「龍」は絶滅種か少なくとも絶滅危惧種になるのではないのですか?

富豪:それは甘い。あなたも性善説が働く日本人の典型ですね。性悪説を本質とする中国人は習近平という巨大な「親虎」の庇護を受けた一部の「子虎」たちは、時期が来ればまた過去と同様の不合理な要求(をします)。

例えば「お前を国有企業の総経理にしてやったのだから、わしの娘が100%株式保有しているヨーロッパの会社(その価値を10とする)を100とか1000で買え」というようなことを平気で突きつけてくるはずだ、と思っているのです。

村尾:また日本人丸出しの性善説に立脚すると揶揄をされるかもしれませんが、習近平はあれほど反腐敗の旗を明確に掲げているのに、そんなことはあり得るのでしょうか?

富豪:もちろんあり得ると私は思います。例えばかつて毛主席は大躍進運動の失敗で多数の人民を餓死させたと言われますが、全国各地で食糧難が蔓延していることなど当の毛主席はまったくご存知なかったのです。全国どこへ視察に出掛けても、あなた方の国でかつてあった「大本営報告」しか上がらなかったのですから。

だから、習近平一人が清廉潔白な政治を目指しても、灯台下暗しで、親虎の庇護を受けた子虎たちが親虎の知らないところで悪さを始めるという図式は中国人であれば誰しもが予想するところなのです。

村尾:なるほど。なので失脚した国有企業の総経理の後釜になってくれと言われても、躊躇する人々が多くなり、結果として総経理の担い手が不足するということになるわけですね?

富豪:そのとおりです。そもそも中央直轄の国有企業の総経理の就任オファーが来るようなレベルの人々は、ストックオプションとしての上場株式をたくさんもらっているので、10億人民元(約200億円)単位の資産は持てなくても、1億人民元(約20億円)単位の資産は形成できているのですから。

一生涯で使い切れないほどの資産を持てても、その後に「虎」や「龍」と共に一族郎党皆が地獄に堕ちるというリスクを背負うことには消極的な人々が増えているわけです。

習近平政権は短期間でこの種の悲劇を余りにもたくさん作り過ぎましたから、多くの国有企業幹部は「明日は我が身」と身構える結果を創出してしまったわけです。

村尾:うーむ、深いですね。でも、習近平の反腐敗政策は、失脚した趙紫陽が述べたように「民主主義的な国民による監視システムを中国でも確立しない限り汚職は決してなくなることはない」というテーゼに真っ向から挑むものです。

ですから、その政策を真の意味で成功裏に推移させるためにも、あなたが教えてくれた国有企業幹部の懸念について先回りした対策を講じることができればいいですね。

富豪:日本人的な美しい考え方ですが、中国人の本質を知る私はいかなる対策をとるとしても、手口が一層狡猾になるだけで、決して私の予想がはずれることはないと思っています。でも果たして今後どうなるか、習近平が為政者である2022年までの推移を一緒に見守りましょう>(以上)

上に政策あれば下に対策あり、か。蓋し名言だ。

習近平はやることなすことすべて裏目に出る。国有企業改革は優秀な経営者抜きにはできないが、優秀なら当然「先富」であり表裏で蓄財をしてい
る。叩けばみな埃が出る。みな拝金主義で、清貧の思想なんてないのだか
ら当然だ。結局人材不足で「毒(メス、悪)を使って毒(企業の腫瘍)を
除く」という手が使えなくなった。

イエスマンしか習の周りにはいないということ。現場の幹部も委縮してい
る。改革には現状分析(診断)が正確になされなくてはならないが、まと
もな数字が上がってくるわけがない。正直に数字を上げたらお縄頂戴にな
るからだ。数字は全部嘘だらけ。

サーチナがその辺の事情を紹介している。

<博客中国のアカウント名「最壊的好人」さんは、冗長かつ新しい情報のない三中全会コミュニケは「言葉の腐敗」の産物であり、「言葉の腐敗」は典型的な中国の特色だと主張した。

最壊的好人の言う「言葉の腐敗」とは、「ウソ」を並べることだ。主張によると、1950年代後半の大躍進政策が「ウソ」のピークだったが、改革開放から30年が経過した現在再び「ウソ」の最盛期を迎えたという。

政治のガンたる「ウソ」は毛沢東、トウ小平から江沢民、胡錦濤へと受け継がれ、拡散され、習近平氏も党の風紀を変えると意気込みながらも結局は「ウソ」から離れたら何も文章が書けなかったとした。

最壊的好人さんは今の中国を「人が人をだまし合う『全民ウソつき時代』」とさえ評した。もちろん中国には正直な人もたくさんいるはずだが、そのような評価を下したくなる背景には、改善されない社会問題や、後を絶たない統計数値のインチキなどがあるのだろう>(以上)

嘘をつかなければ生きていけない中国に「正直な人」がいるとすれば、それは間違いなく汚職の機会のない貧困層だ。しかし「習主席万歳!」、クチパク暗愚の彼らは経営ノウハウをもっているはずもない。結局、改革はその道のプロ、つまりワルの越後屋に委ねるしかないのだが、いつ叩かれるか戦々恐々で誰も総経理になりたがらない。

結局、中共経済(&政治)の無理、無駄、無策、無謀、無茶、無法は改革されることはなく、崩壊へ向かうだけだ。日系企業の諸君は、まずは村尾龍雄氏に相談し、逃げ出す準備をしっかり整え、距離をもって付き合うべし。(2015/5/8)
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