Andy Chang
長い旅行から戻ってきて5日目、まだひどい時差ボケが解消していない。一時間の時差を直すには一日かかると言われているが台湾とロスには15時間の時差があるから時差ボケを直すには15日かかるわけだ。
アメリカに戻ってすぐに感じたことはアメリカが差別社会であること、そしていろいろな差別はオバマが政治的に拡大したと思われる。オバマは差別問題を政治と選挙に利用して本来からあったアメリカ社会の二極化を更に大きくしたと思う。
ちょうど「頂門の一針」3660号に加瀬英明氏の「相変わらず米国の人種差別」という記事が載っていたが、米国の差別問題は人種問題だけでない。現在の差別問題は黒人主義者のオバマが大統領になってから差別を政治に利用するからである。
来年の選挙を控えてオバマと民主党は選挙対策として人種だけでなくいろいろな差別を政治的に利用する傾向がある。共和党の大統領候補は差別問題よりも経済、国際問題、テロなどを討論しているが、民主党側の唯一の候補者ヒラリー・クリントンは女性問題や黒人差別、貧富の格差などを挙げている。
●差別問題の重要度
アメリカには差別問題がたくさんあるが、その最たるものが黒人問題である。ある評論家は差別問題について、アメリカの差別問題はその社会における重要性で6つあると言う:(1)黒人問題、(2)同性愛者、(3)ラティノつまり南米系移民と違法移民、(4)女性差別、(5)貧富の格差、(6)最後にユダヤ人とアジア系人だが、これは殆ど問題ではないという。なぜこれらが問題かというと、オバマを始め、民主党がこれらを選挙に利用するからだ。
今のアメリカでは黒人とラティノを合わせた人口が白人人口を上回り、これに同性愛者、女性差別などに迎合する言論を発表すれば選挙に勝つと言う。白人の発言力が低下しているのだ。
アメリカの政治問題は沢山あるが、社会問題はその一部に過ぎない。アメリカの大問題は世界的影響力が低下していることだが、民主党は政権を取ることを優先する、社会問題を先にすれば国民の関心と選票が得られるとみている。
それには差別問題の発言で国民の関心を買うことである。中間選挙で負けた民主党は差別問題を優先して国際問題、経済問題は後回しにしている。これに反して共和党の候補者は国際問題、経済問題などを優先している。
●差別問題の変遷
差別とは社会の違いを作ること、つまり社会を二極化することである。黒人問題はその一つ、差別のない社会なら黒人が大統領になっても問題は起こらない。オバマが当選したのはアメリカでは黒白の差別が少なくなっていたからであった。
だが大統領になったオバマは黒人優先主義者だから問題になのだ。フロリダとミズーリで起きた警察が黒人を射殺した事件では明らかに犯人が悪かった。警察は自己防衛で犯人を射殺したのだった。ところがオバマが黒人の肩を持つ発言をしたため暴動が起きて長引い
たのだ。
大統領の権威は非常に大きい。黒人オバマが大統領になってから黒人が大いに威張りだして白人は抗議さえできなくなった。大統領が後ろ盾になっているから黒人が暴動を起こしても我慢している。
アメリカは越境違法入国を取り締まることさえできず、違法入国した未成年者を送還できず、オバマは違法入国者を特赦して居住権を与えると言いだした。これは明らかに不公平だが、ラティノはオバマの違法入国を優遇する処置を歓迎している。
オバマの人気取りである。国境を守ることが出来なかったら違法入国は増える一方だが、オバマは国境を守れないからテキサス、アリゾナ、ネバダなどの州が悲鳴を上げている。
黒人問題と違法入国に次いで問題なのが同性愛者とマリファナの合法化、その次が女性差別である。民主党は差別問題に迎合する発言が多く、共和党は差別に無関心だと宣伝する。
●オバマとアメリカの衰退
昔から言われているように、共和党と民主党の違いは、共和党は小さな政府と自由競争を目指し、民主党は大きな政府を目指す。大きな政府とはすべてが政府主導で、大きな予算と赤字の増大、社会福祉、増税、金持ちから取って貧乏人に与えるなどである。
黒人には貧困者が多い。社会福祉で金をばら撒けば彼らの支持は集まるが金を与えただけで貧困は解決できない。アメリカ社会は成功する機会が多く、個人の努力次第で成功することが出来る。
アジア系の移民は努力して成功するものが多い。福祉に頼ってばかりでは貧困から抜け出せない。雇用を増やす、教育を普及させるなど基本的政策が大事である。
オバマは民主党員で社会主義者だが、黒人で成功したことで傲慢になり独裁的傾向が強い。大統領の権限を拡大し、憲法無視、国会無視、法制無視、大統領命令を最大限に使うなどと言われている。あまりにも法を無視するので去年の中間選挙で共和党が上院下院で多
数となりオバマはレイムダックとなった。
オバマは一貫して中東問題をブッシュの責任として攻撃してきたが、オバマの中東政策でテロがブッシュ時代よりさらに悪化し、ISIS、タリバン、アルカイーダなどを制御できなくなった。
アジア政策もリップサービスだけで中国の横暴な領土拡張を抑えきれず、アメリカの勢力衰退が明らかである。更にオバマが強引に結んだイランとの非核協定はアメリカだけでなくアラブ諸国も反対している。オバマは先週アラブ諸国の首長をキャンプ・デビッドに招待して会議をしたが、わずか二人の首長が参加しただけで残りは代表を送っただけ、何の結果も得られなかった。
●アメリカは差別の国だが…
確かに加瀬先生の言う通り、アメリカは差別の国であり、人種問題やほかの差別は今でもある。オバマが大統領になって黒人問題が悪化し、白人が沈黙したままだから差別がひどくなったのである。
いまの人種差別は白人優先ではない。黒人が威張って白人は小さくなっているのだ。黒人が悪くても暴動が起きれば白人は沈黙している。オバマが大統領になったお蔭で黒人たちは大統領がかばってくれると威張りだした。
中東外交が失敗してアラブテロの復讐が始まり、アメリカの国威が衰頽し諸国はアメリカを軽視、ISISがアメリカに復讐を公言するようになった。
過去30年のアメリカの政治を見れば、カーター、クリントン、オバマの民主党政権の「大きな政府」は失敗だらけで、アメリカが国際的にバカにされる時代であった。特にひどい最近の衰退はオバマの責任であり、国内でいろいろな差別問題が政治的に利用され、オバ
マは史上最低の大統領と言われるようになった。これが現代アメリカの実像である。