2015年05月23日

◆李克強首相がブラジルで大風呂敷

宮崎 正弘
 

<平成27年(2015)5月22日(金曜日)通算第4547号 >

 
〜今度は李克強首相がブラジルで大風呂敷
  産業団地後と輸出し、相手国の経済発展に協力する、って〜


すっかり経済プログラム策定の主導権を習近平に奪われた観があった李克強首相率いる国務院。中国でそもそも経済方面を所管するのは国務院である。

反撃するかのように李克強首相は別のファンドによる外国投資プログラムを訪問先のブラジルで派手にぶち挙げた。

ソブレンファンドと呼ばれる「中国国富ファンド」(CIC)子会社を通じて300億ドル、合計700億ドルで「工業団地まるごと輸出」を行うという壮大な風呂敷だ。

シルクロード財団は400億ドルだから、それよりも金額も多く、また国務院所所管の「CICファンド」の子会社を設立するという手段も、新手である。

習近平の対抗姿勢が見え見えである。

中味を見ると鉄鋼、造船、化学、機械、通信、繊維産業ならびに宇宙・航空産業の「工業団地」を相手国に設営し、経済発展の向上に協力するというもの、名付けて「MADE IN CHINA 2025」。

プロジェクト名が象徴するように10年後の2025年を目標に、ブラジル、メキシコなどに中国企業団地を移設する腹づもりらしい。

AIIB、BRICS、そしてシルクロード基金のいずれもが中国の在庫一掃と中国企業の雇用確保を狙ったものであり、それに輪をかけて今度は中国企業をプロジェクトごと外国へ輸出しようという、とてつもない計画である。

大生風呂敷をひろげるのは得意中の得意の中国だが、たたみ方を知らないという特性もある。
       
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