2015年05月31日

◆中国は「ミスター潜水艦」を派遣

宮崎 正弘
 

<平成27年(2015)5月29日(金曜日)参 通算第4558号> 

 〜今年のシャングリラ対話に中国は「ミスター潜水艦」を派遣
  南シナ海に怪しい戦雲、ゴーマン中国の開き直りがまだ続くか?〜

アジアの安全保障を話し合う「シャングリラ対話」は2002年から毎年5月に、シンガポールで開催されている。2007年から中国も参加した。

昨年の基調報告は安倍首相で、「公海のルール厳守、航海の安全」を呼びかけ、米国のヘーゲル国防長官(当時)は、中国を名指しし「現状を変えるいかなる行動にも反対する」と釘を刺した。

猛烈に反発したのは中国代表の王冠中(少将、参謀本部副部長=当時)だった。

王冠中は安倍首相の演説にも猛烈に噛みついた。最近の王毅外相が強気に「中国の領海で何をしようが、中国が決めることであり、介入するな」と傲慢な態度を示したように、南シナ海の岩礁をつぎつぎと埋立てて、軍事施設を建設して秩序を破壊していることに、いささかの反省の色もなかった。
 
昨年のシャングリラ対話は米中の露骨な対決となり、地元の専門家は「中国は夜中にガソリンに火を付けてからルームサービルを依頼したようなもの」と酷評した。

5月29日から、また「シャングリラ対話」が開始され、中国は前回より多い29名の代表団を送り込んだ。

しかし今度の代表は孫建国(総参謀部腹部省、海軍大将)が撰ばれた。孫は「ミスター潜水艦」という異名をとり、入隊後、海軍潜水艦学校を卒業、ひたすら潜水艦に専念し、1985年に中国海軍が初めて90日間の潜水航海を行ったときの「長征?」の艦長だった。

孫建国大将は国際法に通暁しているといわれ、昨年のような四面楚歌の状態から抜け出すことに中国は必死であることがわかる。


▼開き直りの非論理、中国人のDNAは変わらないなぁ

というのも南シナ海を飛行中だった米偵察機に中国の無人機が異常接近し、電子妨害(ジャム)を加えたりしたため、米軍の態度を硬化させており、カーター国防長官は27日、ハワイでの演説で、「係争中の領海における軍事施設の建設はただちに中止すべきだ」とした。また大西洋艦隊司令長官に日系人ハリーが就任した。

カーター米国防長官は続けて、「(中国を)脅威視するアジア諸国の要請で米国は当該海域の防衛に関与を強める方向にあり、あくまで平和的解決を希望するものの同盟国の不安を解消するために、米国は強い関与を続行するであろう」と述べた。

他方、中国は南シナ海のおける侵略行為を正当化して「いかなる行為も当該海域の安全を高めるためである。米国は無責任な発言を慎むべきではないか。米国の介入はアジアを混沌におとしいれるものだ」などと挑発的言辞を繰り返した。

南シナ海の戦雲、広がるか。
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