2015年06月07日

◆ソウルからヨボセヨ 進化する日式

黒田 勝弘


韓国では日本料理は「日式(イルシク)」といわれ昔から楽しまれてきた。マスコミが政治や外交でいくら反日を扇動してもこの好みだけは揺るがない。

外国料理の定着には当然、地元化が伴う。韓国化した「日式」にはキムチや生ニンニクが出るし、突き出しがやたら多いのも皿数の見栄えが大事な韓国料理の影響だ。

ところが近年、こうした「日式」の閉店が目立ち、代わって白木のカウンターで小ぎれいなコース料理といった、より本場風が流行している。

刺し身もタイやヒラメの白身が大皿に山盛りの「日式」風より、マグロなど赤身を加えた盛り合わせになった。そして爆発的流行が日本料理の大衆化、若者化でもある居酒屋。日本語の屋号がもっぱらでソウルの若者街「ホンデ(弘益大)」周辺には居酒屋通りさえできている。

居酒屋メニューも最近は洋式、韓式を加味し、日本留学帰りのシェフたちが腕を競っている。日本の料理学校出身者では東京の「服部」系と大阪の「辻」系が2大山脈でこれに近年、ソウルで料理学校を開いた福岡の「中村」系が加わる。

ただ、店では伝統居酒屋風という意味でソウル・南営(ナムヨン)駅近くの開業15年の「つくし」がいい。建物は築70年以上の日本統治時代の古ぼけた2階建ての日本家屋でこれはもう文化財級だ。(ソウル駐在客員論説委員)産経ニュース【外信コラム】2015.6.6


      
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