2015年07月01日

◆国立競技場建設問題は不可解だ

前田 正晶

 
It’s all Greek to me.:

これは「チンプンカンプン」という英語の表現である。先程テレ朝で大谷昭宏がギリシャの支払い不能問題を論じてこのGreekを引用していたが、私はこれが国立競技場建設問題にも当てはまると思う。

先ずは何故政治家が多く集まって論じているのかが解らない。彼等は政治のことだってろくに解っていないのに、何で競技場や建設の技術や費用を物知り顔で討論し決定しようとするのか。

しかも、下村文科相はゼネコン2社ほどと建設費用等を話し合っているといったような報道があった。奇怪である。国立である以上国事行為の筈だから、随意契約になりかねないし総額を決めかねない行為が許されるのだろうか。(指名?)競争入札であるべきでは。

建設費、就中材料費と人件費が高騰することは以前に指摘したし、子供でも解っていたこと。今更予算を増額すると言いだしたのも奇怪だし、誰がそれを決定する権限を持っているのかも判然としないのはおかしくはないのか。政治家は幾らかでもこの件に絡んでその設立に功績があった関係者として後世に名を残そうとでも企んでいるのかと問い掛けたくなる。

コンペとやらにして採用された設計も奇怪なのは言うまでもない。ここまで煮詰まれば国費を投ずる以上幾らかでも倹約する方向に持って行くべきではないのか。これまで開催した各国で奇を衒ったかの如き主競技場を造ったからと言って、我が国が「斬新さ競争」に加わるのは愚策だ。極常識的なデザインで良くはないのか。斬新な外観の競技場で桐生君でも走らせば新記録が出るとでも言うのか。

競技場の中味即ち、フィールドとトラックと芝生、観客席を古き国立競技場より幾らかでも良いものにすればそれで十分だ。委員連中はあの競技場でサッカーやフットボールを見た経験があったのか?無しで論じているのだったら漫画だ。観客席の勾配の緩急の件は既に論じた。こういうことを承知しているのか。

森元総理が早稲田でラグビー部に在籍したことがあるようなので、何かといえば19年のラグビーW杯に間に合わせるという話が出てくる。これもおかしい。何で彼の顔を立てる事に気を遣うのか。間に合わねば他に使えそうなサッカー場や陸上競技のトラックを付けてある国体等を開催した競技場が全国各都道府県にあるではないか。国立でないと問題でも生じるのか。何方かの面子の問題か?

冗談半分だが、この際政治家もゼネコンも全て手を引いて、いっそのことJリーグを成功させ、読売ヴェルディー問題でかの渡部恒雄氏を抑えきった、混乱の極みにあったバスケットボール協会を立て直したサッカー界というか協会の大御所、川淵三郎氏に総指揮を委ねたらどうだ。森喜朗氏の大学の先輩でもあるし適任ではないかね。

  
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