2015年07月05日

◆もはや蝉の季節?

眞鍋 峰松



堺市の泉北ニュータウン内の現在の住居へ移転してきてから、丁度40年になる。 このニュータウン、交通の便が至って悪い。

泉北高速鉄道が真ん中を通りニュータウン内に3つの駅があるが、鉄道の相互乗入れのお陰で南海電鉄難波駅まで準急直通を利用した場合でも30分余りかかる。 

また、途中の中百舌鳥駅で市営地下鉄に乗換したとすると、梅田に出るには1時間程度をみておく必要がある。そこへ居宅から最寄り駅までの車・バスの乗車時間が別に加わる。

反面、居住地周辺は緑なす樹木や花々に囲まれ、時には五月蠅く感じる程に色々な鳥の声が聴こえ、真に自然環境には恵まれている。 

 6月末のある朝、起きて雨戸を開けてみると、驚いたことに、眼の前の窓際のゴ―ヤの養生のための吊り紐に一匹の蝉がとまっているではないか。 

@H27.6.28.8:17.JPGA同日 11:10.JPG


6月中に蝉を見るのは初めてのこと。もっとも、私は昆虫の世界に興味も無く知識も乏しいのだが、蝉が6月中に土中から出てきて羽化すること自体はそれほど珍しいことではないのかも知れない。 

その朝は薄曇りの天候で、前日の晴天に比べると相当に肌寒い。未だ蝉の季節でもあるまいに、この気温で果たしてこの蝉君は大丈夫なのかと心配しつつ、その後も観察を続けていると、約4時間経過後のお昼前の時刻になって、やっと飛び立ち去った。                                            

それにしても、この地に移り住み、以来40年。6月末とはいえ、ここ最近の夏日続きの気温の高さに、蝉も「さぁ、いよいよ夏だ。土中から抜け出して精一杯“人生”ならぬ短い“蝉生”を楽しもう!」と錯覚し、地中から出て来たのだろうか。 

生物学的にはどうか知らないが、私にとってはこの時期の蝉の出現は40年間で初めての出来事なのだから、極めて稀なことであり、驚きだった。 

しかし、一体これはどういうことなのだろう。蝉にも色々の性格があって、この蝉君は相当の慌て者なのだろうかと考えると可笑しく笑い事だが、エルニーニョ現象による世界的な異常気象の故かと考えると笑えない。

それこそ、身辺の些細な出来事ながら地球温暖化の影響かと心配する。

そういえば、今年4月、気象庁は、気候変動と見通しをまとめた報告書「異常気象レポート2014」を公表し、世界の経済成長に伴って温室効果ガスの排出が増え続けた場合、21世紀末の世界の年平均気温は20世紀末と比べて2・6〜4・8度の範囲で上がると予想したばかりである。

それにしても、飛び去ったこの蝉君。 この20度超の低い気温の中、未だ動作緩慢のままで‘蝉生“を全うできるのか、あえなく鳥の餌になるのではないかと、この閑人は心配する。

この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック