2015年07月12日

◆王岐山、今度は陝西省にふらりと出現

宮崎 正弘 

<平成27年(2015)7月11日(土曜日)通算第4596号 > 

〜王岐山、こんどは陝西省にふらりと出現。その狙いは?
       郭伯雄の軍閥基盤は陝西省をふくむ蘭州軍区だった〜

郭伯雄(前軍事委員会副主任)が拘束されていることは中国ではまだ発表されていない。軍の動揺を抑えるため、発表を控えているのだ。

しかし大方の庶民は口コミで知っている。また香港のメディアが伝えているので、年間5000万人が大陸から香港に出るので、口コミは倍加して広がる。

3月2日に軍幹部14名の取り調べが発表されたとき、そのリストに郭正鋼の名前があった。正綱は郭伯雄の息子であることは誰もが知っており、ということは次の「大虎」は父親に違いあるまいと容易な想像がつく。

したがって郭伯雄が拘束されていることは確実である。

郭伯雄の実弟、郭王政は陝西省民生庁幹部で、彼が絡んだ建設プロジェクトで900万人民元の使途不明金がみつかり、調査されているという報道が続いた。

いよいよ郭伯雄の本格的な取り調べが行われる気配で、そのために王岐山が陝西省入りしたとする観測がある。

軍隊のトップ(大将クラス)となると、軍ポストをめぐる上納システムでは少将の相場が1000万元、中将のそれは1000〜3000万元と噂されている。

腐敗の温床の最たるものが、このポストを買うという上納システムであり、一方で習近平政権発足直後から「いつでも戦争ができる準備をせよ」と発破をかけ、綱紀粛正、贅沢禁止の通達を出してきたため、軍は宴会禁止となって士気は上がるのではなく下がり、軍幹部は更迭、左遷をおそれ戦々恐々。その恨みが噴火しつつあり、不穏な空気が流れている。

軍の一部と上海派の怨嗟の的は第一に王岐山であり、彼を狙った暗殺未遂事件は九件、習近平暗殺未遂も少なくとも2件あった。

そういえば新発売『文藝春秋』8月号に『習近平暗殺計画』がスクープとあるので、読んでみたが新しい情報は無かった。
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