2007年05月22日

◆日本における強姦罪


 ◆<これは「頂門の一針」799号に掲載されたものですー編集部>
         
                    渡部亮次郎 

強姦罪 ごうかんざい 暴行または脅迫をもちいて13歳以上の女性を姦
淫(かんいん)する罪(刑法177条前段)。3年以上の有期懲役(2004年改正)
に処せられる。

姦淫とは性交を意味する。この場合の暴行・脅迫は、強盗罪におけるよ
うに相手の反抗を抑圧してしまう程度のものである必要はなく、反抗を
いちじるしく困難にする程度でたりる。

13歳未満の女性を姦淫した場合は、暴行・脅迫をもちいなくても同様に
処罰される(同条後段)。また、女性が心神喪失・抗拒不能の状態にある
のに乗じて、または暴行・脅迫以外の方法によって、上記の状態におと
しいれて姦淫した場合も同様に処罰される(準強姦罪。178条)。

いずれも親告罪であるが、複数の人間が現場で共同して犯行をおこなっ
た場合は親告罪ではない(180条2項)。未遂も罰せられる(179条)。結果と
して女性を死傷させた場合は無期または5年以上の懲役(2004年改正)に処
せられる(181条。非親告罪である)。女も男と共謀して実行行為に加担す
れば、強姦罪の共同正犯になりうる。

さらに2004年の改正では、集団強姦罪が加えられ(178条の2)、2人以上が
共同して強姦または準強姦の罪をおかしたときは4年以上の有期懲役に処
せられる。未遂も罰せられる。死傷させた場合は無期または6年以上の懲
役となる。

強制わいせつ罪 きょうせいわいせつざい 13歳以上の男女に対し、暴
行または脅迫をもちいてわいせつな行為をする罪(刑法176条前段)。心神
喪失や拒否不能にさせたり、その状態に乗じてわいせつな行為をした場
合も同様である(178条1項)。6カ月以上10年以下の懲役(2004年改正)に処
せられる。

13歳未満の男女に対してわいせつな行為をした場合は、暴行・脅迫をも
ちいなくても同様に処罰される(同条後段)。

性交自体は強姦罪の対象になり、本罪にいう「わいせつな行為」は、性
交を含まない。他方、相手は女性にかぎられない点に注意を要する。暴
行・脅迫は相手の反抗を抑圧してしまう程度である必要はなく、反抗を
いちじるしく困難にしてしまう程度でもなりたつ。

親告罪であるが、2人以上が現場で共同して反抗をおこなった場合は親告
罪ではない(180条2項)。未遂も罰せられる(179条)。結果として相手を死
傷させた場合は無期または3年以上の懲役に処せられる(181条。非親告罪)。

参考:Microsoft(R) Encarta(R) 2006. (C) 1993-2005 Microsoft
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イタリアでは最近、「強姦」が社会秩序に対する罪から、人間の尊厳に
対する罪へと位置づけがかわり、それによって量刑が重くなったとする
報告を社民党党首を含む海外調査団が国会に報告している。

http://www.sangiin.go.jp/japanese/ayumi/houkoku/kyosei/kyosei00....

参議院共生社会に関する調査報告(中間報告)(平成12年5月25日)より
引用

三 海外派遣議員の報告

 1 イタリア

二)女性に対する暴力

近年、法制面の整備は急激に進展し、1996年には性暴力対策法、98年には
売春・ポルノ・買春防止法が制定されたほか、家庭内暴力対策法案、セ
クハラ防止法案、人身売買禁止法案が議会で審議中である。

性暴力対策法は約20年の審議を経て可決されたが、その成立の過程で中
核的役割を担った、元下院議員のバッスィ弁護士とムッソリーニ下院議
員との意見交換では、法制定の原動力となったのは党派を超えた女性議
員の結束であった。

従来の強姦罪と強制わいせつ罪は性暴力罪として統合され、その位置付
けも公序良俗に対する犯罪から人間に対する罪に変わった。

最低刑も3年以上から5年以上に引き上げられたため、それまでは初犯
の場合は執行猶予となる例が多かったが、新しい法律では実刑となるこ
と、等の説明がなされた。

ちなみに石井道子会長(団長)を始め、釜本邦茂、仲道俊哉、岡崎トミ
子、輿石東、大森礼子、八田ひろ子及び福島瑞穂各議員の8名が、その
派遣メンバーであった。

またオーストラリアに居る読者からの連絡によれば、かの国ではrapeは
被害者が男性でも同様だという。

<オーストラリアでは被害者が男であろうと女であろうと、暴力を使お
うと薬物を使おうと、相手の意思を無視して性交した場合、すべて「レ
イプ(強姦)」という言葉が使われています。

以前メルボルンの中学校の27歳の女性教師が教え子の14歳の男児を自分
のアパートの部屋に連れ込んで性交し、後日男児が母親にそれを訴えた
ことから事件が発覚し、年少者をレイプしたとして裁判になったことが
あります。結局女性教師は懲役の判決を受けました。

日本では薬物で動けなくしてレイプした場合は、暴力で動けなくしてレ
イプした場合より罰が格段に軽いそうですが、非常に馬鹿げた
法律だと思います。

レイプされた相手としては、レイプに至る経過よりレイプされたこと自
体が問題ではないかと考えるのが間違っているのでしょうか。
K.S生 (在オーストラリア)>

あるブログに以下のような話題が載っていた。2006年12月の「話題」
http://wadaija.seesaa.net/article/30550899.html

<アメリカで、セールスマンが18歳の女の子を強姦し、禁固80年以上の
刑が下されたそうじゃ。

ところが日本はどうじゃ?

居酒屋のアルバイトの女の子が同僚に部屋へ忍び込まれ、抵抗したとこ
ろ、首を絞められ、亡くなってしまったが、たしかこの刑は5年以上、20
年以下の有期懲役と定められておる。

軽すぎはしないのか?

日本は昔からこの手の犯罪には女性側にも問題があると決め付けておる。

最近、痴漢に関しては濡れ衣の被害にあっている男性も多いようじゃが、
今回のような件については、まだまだ冷たいのう。

これ以上同じようなことを増加させないためにも早急に改善すべきでは
ないか?>2007・05・08
http://www.max.hi-ho.ne.jp/azur/ryojiro/chomon.htm


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