2015年09月25日

◆市民否決の大阪都構想が「公約」か

早川 昭三



大阪では、11月に迫って来た投開票の大阪府知事、大阪市長のダブル選挙に大阪市民は、迷いと怒りを感じだした。
大阪市長橋下徹氏は、住民投票で「大阪都構想」が否認された今年5月17日以降、自身の任期満了後の次の4年間の後継者の擁立に懸命になっていた。 

そんな中、11月22日投開票の大阪府知事、大阪市長のダブル選挙で、地域政党「大阪維新の会」(代表=橋下徹大阪市長)として、後継者市長候補には、維新の党衆院議員の吉村洋文氏(41)を擁立することを決めた。

勿論現職で「大阪維新の会幹事長」松井一郎氏(51)は大阪府知事候補に擁立する方針は固めている。

吉村氏は弁護士で、元大阪市議。橋下氏の側近として、「都構想の制度設計や広報戦略の中核」を担ってきた。大阪維新幹部によると、橋下氏が吉村氏に、自らの後継者として立候補を求める考えを伝えたという。

ところが驚いたことに、橋下氏は5月17日に国法「大阪市民住民投票」で否決されたはずの「大阪都構想」へ再挑戦を再度試み、「両候補選挙の公約」に掲げることにしたというのだ。両名もそれを振りかざすという。

なんということだろう。住民投票で否決されたばかりの「都構想」を再度市長選挙「公約」に掲げるなどは、市民に対して「市長候補としての資格性」を疑せることになり、そこをみせるとは、政治家として劣であり、市民を最初から軽視し過ぎた候補者だとしか思えない。市民の間では国法「住民投票」の意義を理解出来ない候補者であるのか、という声が強く湧いている

一方自民党は、11月22日投開票の大阪市長選には、柳本顕・大阪市議(41)を擁立する。5月に同市であった「大阪都構想」の住民投票で反対派の旗頭となった柳本氏を、公明や民主も含めた幅広い反都構想の野党枠組みで戦いを目指す方針。

松井一郎氏は、大阪市民が否決した「住民投票の否決」を、大阪市民以外の府民から是正させる意味を「府知事選挙」結果で獲得したいと思っているかも知れないが、そうであれば「住民投票」制度を知事も否定するという愚かな姿勢を見せることになり、「公約」の在り方を無視ることになる。気づいていないのだろうか。

 自民党候補の柳本氏は関西電力の元社員で現在、市議5期目。自民党市議団の幹事長を務めている。
 
柳本氏は複数の市議団幹部に「党本部が了承し、市議団が一致団結して推してくれるなら立候補する」との意向を示した上、党大阪府連関係者によると今夏、党本部に擁立を打診し、了承を得ていた。

安倍晋三首相と気脈を通じる橋下氏が新党結成を宣言したが、自民党本部は改めて、柳本氏の擁立容認をしているという。

 柳本氏は住民投票の際、テレビ番組などで、橋下氏と直接討論するなどして、反対派の「旗手」として注目を集めた。都構想反対で連携した他党からも、市議会を中心に早々に橋下氏後継者として立候補だろうという見方がでていた。

 市長選の告示日は11月8日で知事選とのダブル選。「都構想否認」を「公約」にする吉村氏と松下氏の動静をみて、「劣化姿勢」だという大阪選挙人の判断が表面化してくることは必至だ。
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