2015年09月26日

◆中国桂林への旅 (そのニ)

眞鍋 峰松



その前に、観光地巡りの話題を一つだけ。市内観光地の何れを訪れても、中国各地からの観光客の多さに圧倒された。それも結構多かった中国人家族や新婚さんの旅行ならまだしも、中国人団体客の場合、その賑やかさは尋常ではない。もっとも、最近では心斎橋筋商店街の通路や各種スーパーの店内などでもありふれた光景になっているのだが。
    
桂林の気候はほぼ大阪と同じ程度との事前情報で、市内滞在中の17〜18日はやや霞んでいたものの、晴天続き。桂林は亜熱帯に位置していて、気温も30度以上。その上、大阪以上に湿度が高く蒸し暑いように感じられた。

ただやはり、朝夕はやや涼しく、日中は暑い。結局、私も主に半袖のポロシャツ姿で行動したのだが、ポケットに物を入れるために羽織った薄手の長袖ジャンバーが暑くて邪魔になるほどだ。               

現地ガイドは40歳前後?の桂林生れ育ちの漢民族男性だったが、何度か訪日した経験(内、1回以上は長期滞在の様子)があり、多分我われ今回の客が日本人であることを意識しての話だろうが、本人は日本が大好きだという。彼の口から、私の知らない東京や周辺のみならず、大阪、京都、名古屋などの地名などがポンポン飛び出してくるのには、恐れいった。                                    

元々我われの方から質問をした訳ではないが、ガイドの説明では、政府の反日・抗日政策に拘らず、多数の中国人は心中では日本が好きで、清潔、治安が良い、食事が美味しい、女性が優しいことなどを良く知っている、とのこと。 
しかし、本当のところ、中国庶民の日本に関する知識は20年前から途切れているのが実情で、今の若者たちは殆ど日本に関する情報に接する機会もない。従って、良く知られている日本人は山口百恵と高倉健の二人くらいで、それ以降の俳優や歌手は知られていない。もし、山口百恵が中国へ来ることがあれば、何よりも日中友好のためになるだろう、と言う。                    

そして、彼の口からハッキリと言葉として出た訳ではないのだが、彼の説明の端々から、心中深く抱く彼の想いが私に伝わって来た事柄がある。それは私が日本へ帰国してすぐに読んだ18日付の雑誌ダイヤモンドに中島 恵氏が掲載していた「本当は中国で余生を送りたくない!日本を目指す中国人の「心の底」」の表題の下での次の記述内容(*)と同様の想いを抱いているのだろうと感じたことである。 多分それは、彼自身の幾度かの訪日体験から生じた夢なのだろうと確信する。
                                   
<*記述内容>:
一度日本の「かゆいところに手が届く、温泉に浸かっているような安らぎ」を覚えてしまったら、またそれを味わいたいと思うのは、人間として自然なことなのかもしれない。価値観が似ている東洋人同士ならば、なおさらだ。おそらく、訪日中国人旅行客の一部も無意識のうちにそれを感じているはずで、それが日本の魅力にもつながっていると思うのだが、もう少し深く日本を理解している人々は、より明確にそうした感情を抱いている。

これは昨今日本で話題になっている、中国人の「マンションの爆買い」などとは全く違う次元の現象だ。日本が投資の対象になっているわけでも、余った財産の使い道になっているわけでもなく、彼らの切実な願いであり、憧れなのである。 

むろん、これは筆者の友人間におけるエピソードであり、全ての中国人がそんなことを思っているわけではない。こうした考え方の人はむしろ少数派だろう。だが、その背後には中国での厳しい日常生活とストレスが隠れている。「隣の芝生は青い」という面もあるのだろうが、少なくとも、過去に日本と接点を持ったことのある中国人の一部は、そのような感情を抱いている。
またそれが、彼らが中国で生活する上で「心の拠り所」となっていることは確かなのである。)

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