2015年10月27日

◆ロシアのシリア介入、新局面に突入

宮崎 正弘
 

<平成27年(2015 )10 月26日(月曜日)弐 通算第4700号> 

 
〜ロシアのシリア介入、新しい局面に突入
  「第三次世界大戦」に繋がりかねないサウジ、カタール、トルコの参戦〜

 
ロシアは4000名と推定される軍隊をシリアに派遣し、空爆を展開しつつ、アレッポ奪回へ動いている。

 西側記者団をロシア軍基地に招待した映像をみたが、長期戦にそなえるため兵舎、娯楽施設に図書室なども持ち込んでいる。すでにロシア側の発表によれば、アレッポの五つの街を奪回したうえ、トルコからの兵站ルートを絶った。

 10月20日にシリアのアサド大統領が突如モスクワを訪問し、具体策をプーチン大統領との間で協議したが、ロシアは長期戦に構える姿勢を見せた。

 他方、ロシアのプロパガンダは色彩が変わった。

 第一に「カタール、サウジアラビア、そしてトルコがシリアに本格介入すれば、第三次世界大戦へ繋がる」という警告をはじめた。 サウジとカタールは当初、ISへテコ入れしてきたが、直近では反政府武装組織へ武器を供給し、またトルコはその兵站ルートを確保する補助的な作戦を展開してきたとされる。ロシアは、これを牽制しているのである。

 第二にシリアを守護する論理として、「シリアはキリスト圏であり、もし、シリアが破綻すれば中東のキリスト教の橋頭堡である場所がイスラム過激派に侵されてしまう」という論法を用い始めたことである。 シリアの現状からは目を離せなくなった。
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック