2015年11月14日

◆民主党、参院予算委も不発

沢田 大典



民主党は11日の参院予算委員会も、10日の衆院予算委に続き迫力不足のまま終わった。

大筋合意した環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉で政府を追及するはずが勉強不足を露呈し、安倍晋三首相らにあきれられる場面も。引き続き臨時国会召集を求めることを他の野党と確認したが、どこまで本気で政府を追及する覚悟があるのか疑わせる2日間の国会論戦だった。

■甘利担当相が一蹴

民主党の徳永エリ参院議員は、約1時間にわたりTPPを取り上げた。交渉参加国が8年で合意した新薬のデータ保護期間をめぐり「延長されれば安価なジェネリック(後発)薬品を作れなくなり、日本国内の医療費が膨らむ」などと約7分間に及ぶ“解説”を展開し、「この分析は間違っているか」と問いかけた。

すると甘利明TPP担当相は「全く間違っている」と一蹴し、安倍首相も「日本はもともと8年だった。日本に変化はない」と説明した。言葉に詰まった徳永氏は「いずれにしても、もめたのですね」とつぶやくのが精いっぱいだった。

それでも徳永氏は交渉が行われたブルネイやシンガポール、米ハワイなどに自ら足を運んで関係者らと情報交換してきたことを披露し「カナダの関係者から『どうして日本は大筋合意を急ぐんだ』といわれた」と迫った。

ここでも甘利氏は「カナダのよっぽど下っ端の人と話されたんだと思う」と皮肉たっぷりに切り返すと、「交渉を急いだのはカナダだ。その関係者にトップの意思が伝わっていなかったのだろう」と突き放した。

■閣僚疑惑に迫れず

新閣僚への追及も不発だった。民主党の小川敏夫参院幹事長は、高木毅復興相に香典問題や過去の女性下着窃盗疑惑をただし、辞任を迫ったが、高木氏は「職責を全うする」と改めて否定。選挙区で顔写真入りカレンダーを配った島尻安伊子沖縄北方担当相も追及する予定だったが、言及しないまま質疑を終えた。

参院の野党国対委員長はこの日、臨時国会召集とさらなる閉会中審査の実施を与党に申し入れた。ただ、民主党国対幹部は「新閣僚が所管する委員会の閉会中審査を求める。

予算委はもういい」と語り、本気度は低い様子。枝野幸男幹事長は記者会見で「首相の答弁は相変わらずの逃げ腰とごまかしに終始した」と2日間の論戦を振り返ったが、強気の言葉だけが躍っている印象は否めない。

産経ニュース【沢田大典の野党ウオッチ】  2015.11.12
               (採録:松本市 久保田 康文)
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