2015年11月16日

◆あなたの隣はスパイかも

平井 修一


『週刊現代:日本の政府中枢に「モグラ」がいる! 日中朝「スパイ大作戦」の全貌』(現代ビジネス11/13)から。

<中国当局に立て続けに拘束された日本人。事件の裏側では、日本政府内に潜伏するスパイ=「モグラ」の存在が疑われていた。知られざる日中朝の諜報戦の内情を、最前線で取材を続ける2人が語り尽くす。

竹内明:たけうち・めい/'69年生まれ。慶應大学法学部卒業後、'91年TBS入社。ニュース番組「Nスタ」キャスターを務めながら国際諜報戦や外交問題に関する取材を続ける。最新刊『マルトク 特別協力者』

富坂聰:とみさか・さとし/'64年愛知県生まれ。拓殖大学教授、ジャーナリスト。'80年に台湾に渡り中国語を習得、のち北京語言学院を経て北京大学中文系に進む。'94年に21世紀国際ノンフィクション大賞優秀賞を受賞

*「千の砂粒を集める」中国

富坂 中国も協力者の運用を中心にした情報活動を行っていますが、その様子はだいぶ違います。中国にはCIAに相当する国家安全部という組織があって、諜報活動を行っているわけです。彼らの特徴は「千の砂粒を集める」と言われるような、いわば面的な手法です。

竹内 面的、ですか。

富坂 いま中国がもっとも力を入れていることは企業情報、とくに技術情報の収集です。そのためには産業スパイや、外国企業のサーバーに対するハッキングのようなこともする。

しかし、たとえば中国に渡って現地の大学などで科学技術を教えている日本人研究者や企業の元技術者などに会うと、「これからは中国ですよ。私は日中友好の懸け橋になりたいんです」と言う人が多いんですね。

竹内 彼らはスパイではないけれど、日中友好という理想を刷り込まれて、一種の中国シンパになっているわけですね。

富坂 ええ。もちろん、自分でその理想を持った人もいるでしょうが、中国の情報関係者にさりげなくリードされ、本人は自覚もないまま協力者になっていく。

この手法は企業情報の収集に限らず使われていて、米国の政策シンクタンクなどに行くと中国系の研究者がいて、上院議員や政権担当者への助言チームに入っている。中国人研究者が著名な政治家らの名をあげて、「彼らの対中政策の論文は、私が書いたんだ」と言っているのを聞いたこともあります。

竹内 政界工作、諜報の世界で言う「アクティブ・メジャーズ」ですね。

富坂 一人一人は一般の企業人や研究者であるわけですが、少しずつ情報を集め、少しずつ外国の政策や意思決定に影響を与えている。「千の砂粒」と呼ばれる所以ですが、獲得したシンパ、協力者から得られる、細かい情報を大量に集めていけば、やがては重要な機密も得られるというわけです。

*「モグラ」はここにいる

富坂 習近平政権になってからの中国は、非常に原則論にうるさい国になりました。本音と建前を曖昧にして使い分けるようなことが少ない。

安保法案の審議の中で、日本政府が中国を仮想敵にして、脅威論を強調しましたね。それで中国政府が「うちが仮想敵なら、お前たちのスパイは捕まえて当然だ」という姿勢に変わったのだという話も耳にします。

竹内 実は、警視庁公安部の捜査官からは、立て続けの日本人拘束の裏には、さらに深刻な疑惑があると聞かされました。

あまり知られていませんが、今回報道された4人だけではなく、最近、中国で拘束された邦人は20人近くいるという。そして、その20人の多くは公安調査庁からの接触を受けた人々であるらしいのです。その捜査官は言い切りましたよ。「公安調査庁内部にモグラ(潜入者)がいるとしか考えられない」と。

富坂 スパイが組織の内部に職員として潜り込んでいたり、中国側に取り込まれてしまった職員がいる、ということですか。

竹内 協力者のリストが中国国家安全部に渡っている疑いがあるのです。

富坂 公安調査庁の職員は裁量が広い分、組織のチェックを受けないまま、ときに怪しげな協力者と深い関係になって、感化されてしまう人も出てくるのかもしれない。誰のために働いているのかさえ見失うとしたら恐ろしいことです。

竹内 中国、北朝鮮との諜報戦では、隙を見せればそこを突いてくる。国内にスパイが潜入してくることを防ぐ公安警察の側も奮闘してはいますが、私はこれからは各省が省益にとらわれず、新しい日本のインテリジェンス機関を作っていくべきだと考えています。

富坂 私はその際、日本の情報組織のモデルになるのは、実はCIAなど米英の組織よりも、中国的な「面」での情報収集ではないかと感じています。平和国家の看板を維持しつつ、国際的な情報戦に取り残されないためには、広くさまざまな分野での情報を統合していく、「千の砂粒」モデルが有効だと思うのです。

竹内 そのためにも、本当の意味で民間の力を活用し、日本国民の安全を守っていける態勢作りが欠かせませんね>(以上)

ゾルゲ事件のリヒャルト・ゾルゲは超大物スパイだった。ロシア人だが、ドイツ人ジャーナリストを装っていた。現在もロシアでは彼を英雄として讃えている。手下というか同志は元朝日新聞記者の尾崎秀実。尾崎は政権中枢の近衛内閣のブレーンとして日中戦争を推進した。ゾルゲらは日本が対露開戦しないことを探り出してソ連に通報し、スターリンは安心して東部の部隊を西部へ移し、対独戦に集中できた。

まったくスパイの鑑で、日本はいいようにやられてしまった。共産主義者は昔からスパイ、諜報工作に優れている。スパイ、あるいはスパイとは言わないまでも、中共の走狗は日本の隅々までゴマンとあふれている。

翁長雄志なんぞはスリーパー、エージェントとして沖縄自民党に食い込み、そして知事選で正体を現したと見るべきだろう。先祖が福建省出身の翁長は習近平が福建省の省長時代に誼を通じたようで、習は何回も沖縄を訪問したという。スパイ防止法や国家総動員法などの法整備を進めるべきだ。(2015/11/15)



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