宮崎 正弘
<平成27年(2015)11月17 日(火曜日)弐 通算第4729 号>
〜台湾総統選、ハプニングの連続
今度は民進党の副総統候補に有名医師〜
政治通は驚いた。斯界ではまったく無名、政治力は未知数の人物が蔡英文(民進党総統候補)の副総統チケットを久美子と担ったからだ。
医師の名は陳建仁。
2003 年、中国大陸から台湾にも、SARSが伝染したおりに、大活躍した医師として国民的には知られていたが、政治世界に突如でてくるとは!
しかし昨年の統一地方選挙で、まったく無名の政治素人だが、良心的な医師が、なんと国民党の鉄の票田を軽々と突破して台北市長となったように蔡英文の頭の中には、敬虔なカソリックで、政治世界に汚染されていない人物を物色していたのである。
本命はノーベル賞の李遠哲と見られていた。
ところが、李は蔡英文からの誘いを断り続ける。そこで、清新なイメージの、学者を捜し始めた。僅か数ヶ月前に陳建仁は、民心党のシンクタンクに加わってきた。
そして彼女の眼鏡にかなったのだ。
「貴女は国のためにもっと働いてもらうことになります」とメッセージを送っていたが、それが副総統候補とは、陳建仁医師も気がつかなかった。
陳建仁は前「アカデミック・シニカ」副総裁。台北大学でも生物医学の教鞭をとり、03 年のSARS騒ぎの時、防疫で指揮を執った。