2015年12月06日

◆なぜ朝日新聞は・・・

〜これほど歪めて読み解うとするのか?〜

峯 匡孝



朝日新聞はどこまで安倍晋三首相のことが嫌いなのだろうか-。自民党結党60年に合わせた朝日新聞の記事を読んでつくづくこう思った。

自民党総裁に返り咲いた安倍首相が、衆院選で民主党を打ち破り、第2次安倍政権を発足させたのは平成24年12月26日。まもなく丸3年を迎える。

この間にアベノミクスによる経済再生に取り組むとともに、特定秘密保護法や集団的自衛権の行使容認を含む安保法制など国家の根幹をなす外交・安全保障の立て直しに力を入れた。

戦後民主主義にすっかり毒された野党は激しく反発し、安倍内閣は何度か内閣支持率を大きく落とした。これは野党だけでなく、朝日新聞をはじめ一部メディアが、無責任なレッテル貼りを含む激しい反安倍キャンペーンを繰り広げたことが大きい。

その朝日新聞は次なる攻撃目標を、安倍晋三首相による憲法改正に定めたようにみえる。

11月30日付朝刊の1、2面で展開した、自民党の党員・党友を対象にした意識調査はその証左だろう。

1面の記事の見出しは「改憲『急ぐ必要ない』57% 自民60年党員意識本社調査」だった。

自民党が党是とする憲法改正を「早く実現した方がよい」が34%にとどまり、「急ぐ必要はない」の57%が上回ったことを強調した上で「安倍晋三首相は改憲に強い意欲を示しているが、党員らとの意識の違いも浮かんだ」と結論づけた。

あたかも安倍首相だけが「憲法改正」に前のめりになっており、自民党員の思いとかけ離れていると言わんばかりではないか。

自民党に一番力を入れてほしい政策を6つの選択肢から選ぶ質問項目も紹介。「社会保障」と「景気・雇用」がともに30%と高く、「憲法改正」は6%にすぎないと記した。実生活と直結する「社会保障」や「景気・雇用」が上位を占めるのは当然かと思えるが、これを改憲への意識の低さに結びつけたかったようだ。

安保法制成立については「よかった」が58%、「よくなかった」の27%を大きく上回ったが、記事では「議論が『尽くされた』は28%で『尽くされていない』は57%に上った」の方をむしろ強調した。

調査では歴代総裁への評価も聞いている。「小泉旋風」を巻き起こした小泉純一郎氏や「今太閤」ともてはやされた田中角栄氏らを押さえ、トップに立ったのは、安倍首相だった。

安倍首相19%、小泉氏17%、田中氏16%と続き、長期政権を築いた中曽根康弘氏や佐藤栄作氏、池田勇人氏はいずれも1桁台。驚きの調査結果だといえるが、1面記事では「歴代総裁で最も評価する総裁は、現総裁の安倍氏が19%でトップだった」と触れただけだった。

2面は意識調査を元に「『安倍』『角栄』2つの層 改憲・政策考え方に差」の見出しで安倍首相を最も評価する層と田中角栄元首相を最も評価させる層を2分させ、分析した記事を載せた。こちらは両者の支持層の細かいデータを開示していないので、評価しようがないが、改憲の是非をめぐり、自民党支持層を2分させようという朝日新聞の思惑が透けてみえる。

朝日新聞は11月30日付の社説でも「自民党60年 敵対から統合への道を」と題して党員意識調査に触れ、党員の意見が党運営や政策に十分反映されていないと回答した層では「最も評価する総裁では田中角栄氏の方が多くなる」と指摘している。

安倍首相が歴代総裁1位となったのが、よほど気にくわなかったの「(安倍首相は)国民の分断へのおそれも感じられない。先の国会での安保法案の強引な進め方も、沖縄の民意に耳を傾けない普天間飛行場の(名護市)辺野古移設もそうだ」とお決まりの個人攻撃を繰り広げている。

朝日新聞の歪んだ視点と論調を紹介するだけでは、何となく気持ちが落ち着かないので、ここで強調しておきたい。

国家の存亡と国民の安全を守るのは政府の責務だ。安倍首相の祖父、岸信介氏も大規模な反対デモに遭いながら日米安全保障条約改定に踏み切った。

戦後、日本が戦争に巻き込まれず、侵略されなかったのは、自衛隊の存在と、日米同盟による抑止力があったからだ。一部野党が主張するように「憲法9条のおかけで平和が守られた」わけでは断じてない。

安保法制も普天間飛行場移設問題も、野党やメディアの批判を恐れ、放置してきた歴代政権こそ批判されてしかるべきではないか。

 国家の存立と国民の安全を守り抜く使命を果たすため、政治は時に決断を迫られる。そして自民党員・党友の多くは安倍首相の「決断」を高く評価している。

朝日新聞の意識調査を素直に読めば、こういう結論に導かれるはずだ。

朝日新聞に逆に聞きたい。天声人語や社説で繰り返す外交・安全保障のスタンスで果たして本当に「読者」の安全を守れると考えているのか。

                      
※以下、朝日新聞より転用

■自民党員への朝日新聞社調査 質問と回答■

(数字は%。小数点以下は四捨五入。質問文と回答は一部省略)

◆自民党が結党60年を迎えました。自民党の60年間の歩みを、全体とし
て、どの程度評価しますか。(選択肢から一つ選ぶ=択一)

大いに評価する19

ある程度評価する70

あまり評価しない9

まったく評価しない1

◆歴代の自民党総裁の中で、最も評価する総裁は誰ですか。1人だけあげてください。

安倍晋三19▽小泉純一郎17▽田中角栄16▽中曽根康弘5▽佐藤栄作3▽池田勇人3▽大平正芳1▽竹下登1▽橋本龍太郎1▽小渕恵三1▽岸信介1▽三木武夫1▽麻生太
郎1▽福田赳夫1▽その他の総裁2▽その他・答えない27

◆最近の自民党について、いくつかうかがいます。最近の自民党はよくなったと思いますか。悪くなったと思いますか。それとも、とくに変わらないと思いますか。

よくなった31

悪くなった19

とくに変わらない46

◆最近の自民党で、党員や党友の意見は、党の運営や政策に十分反映されていると思いますか。十分反映されていないと思いますか。

十分反映されている28

十分反映されていない54

◆最近の自民党は、自民党以外も含めた幅広い意見を、国民政党として、十分尊重し
ていると思いますか。十分尊重していないと思いますか。

十分尊重している41

十分尊重していない44

◆あなたと、地元の自民党の国会議員との距離は、近くなりましたか。遠くなりまし
たか。それとも、とくに変わりませんか。

近くなった31

遠くなった11

とくに変わらない56

◆公明党との連立についてうかがいます。自民党が公明党と連立を組んできたことを
どの程度評価しますか。(択一)

大いに評価する11

ある程度評価する51

あまり評価しない27

まったく評価しない8

◆自民党に一番力を入れてほしい政策は何ですか。(択一)

景気・雇用30

社会保障30

原発・エネルギー6

教育9

外交・安全保障16

憲法改正6

◆日本やアメリカなど12カ国の間で、貿易など経済の自由化を進めるTPP、環太平洋
経済連携協定について、うかがいます。日本がTPPに参加することに、賛成ですか。反対ですか。

賛成64

反対19

◆集団的自衛権を使えるようにしたり、自衛隊の海外活動を広げたりする安全保障関
連法が成立したことは、よかったと思いますか。よくなかったと思いますか。

よかった58

よくなかった27

◆安全保障関連法について、国会での議論は、尽くされたと思いますか。尽くされていないと思いますか。

尽くされた28

尽くされていない57

◆憲法改正についてうかがいます。憲法改正を早く実現した方がよいと思いますか。
それとも、急ぐ必要はないと思いますか。

早く実現した方がよい34

急ぐ必要はない57

◆憲法第9条を変える方がよいと思いますか。変えない方がよいと思いますか。

変える方がよい37

変えない方がよい43

◆自民党の総裁の任期は2期6年までで、安倍首相の総裁としての任期は、3年後の
2018年の秋までです。安倍首相が総裁の任期を延ばして続けたほうがよいと思います
か。そうは思いませんか。

任期を延ばして続けた方がよい42

そうは思わない46

◆次の首相にふさわしいのは誰だと思いますか。自民党の国会議員の中から1人だけ
あげてください。

石破茂18▽安倍晋三7▽小泉進次郎7▽谷垣禎一5▽麻生太郎1▽野田聖子1▽菅義偉1▽
その他の人8▽答えない・分からない52

(産経政治部 峯匡孝)
産経ニュース【政界徒然草】2015.12.5
                (採録: 松本市 久保田 康文)

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