2015年12月31日

◆寝た子を起こした日韓慰安婦協議

池田 元彦



今回の日韓外相協議は、安倍首相の政治的判断ではあるが、結果は明らかに失敗だ。米国上下両院スピーチでは幾つかの歴史認識は、今後の史実調査で是正されるとの政治的妥協判断で、将来を期した。日本は2度と謝罪しないと言明し受容れられた。同じ柳の下の泥鰌を狙ったのか。

米国の日韓仲良く要請に応じていない韓国は、今回は引下るべきなのだ。1965年の日韓基本条約で全て解決済み前提の交渉なのだから、無理難題をゴリ押しするなら椅子を蹴ってでも即帰国すべきだった。岸田外務大臣の成果を挙げた誇らしげの嬉しそうな顔は、勘違いも甚だしい。

何を確定したのか。何等確定はない。両国共同声明文がないということは、何も国家間の契約がなかったということだ。だから両国外相が幾ら「最終的」「不可逆的」に確定したと言っても、確定を証拠立てる文書がない以上、空約束の一時凌ぎの戯言に過ぎない。何度騙されたら判るのか。

日本側は「日本軍の関与」を認め「責任を痛感」し「心からのお詫びと反省」を首相名で表明したうえ、韓国の元々の主張の20億ではないものの10億円を日本政府が出資するとした。

これでは、70年談話より遥かに後退している。将に歴代首相の談話を継承し、それを追認迄しているのだ。

日韓は米国との関係で本来は間接的な同盟国同志なのだが、従軍慰安婦の嘘を言い立て、世界中に告げ口し、在韓大使館前に慰安婦像設置を許容し、米国等にその拡散に国を挙げて推進してきた。世界記録遺産登録も進めている。その他にも敵対国に対するような、嫌がらせだらけだ。

竹島や対馬の仏像も返還しない。日本の円安やドイツを見習え批判、産経記者名誉棄損起訴、徴用工賠償裁判、日本と問題ありとしながら首脳会談拒否。無策無能の朴大統領が唯一縋れるのは、今となっては日韓基本条約締結50年内、今年中の慰安婦問題解決での成果位しかない。

ならば会談の勝負は明らかに日本側に有利にかかわらず、結果は韓国の言い成りだ。以降相互に批判、非難しない、とは笑わせる。非難・批判で日本貶めキャンペーンをやっていたのは韓国なのだ。そもそも「従軍慰安婦」はいなかった。戦場にいた慰安婦は朝鮮人だけではなかった。

ふと中曽根元首相の靖国参拝を思い出した。個人的にも交遊が有ったと言う胡錦濤元主席が支那政府内で苦衷にあると言う理由で、助ける為予定していた靖国参拝を取り止めたのだ。相手首脳が国内的に苦衷に有ろうが無かろうが、それを理由に首相は国益を棄損するべきでない。

その後の靖国参拝はどうなったか。支那の切り札になり歴代首相が参拝出来なくなった。売国奴同様の仕業だ。首相名で謝罪し、10億円を政府予算で拠出するなら、どのように言訳しようと、世界は日本軍が関与した、だから安倍首相がお詫びし、賠償金を払うと、解釈するのが常識だ。

勿論安倍首相の本心でなく、就中公明党と自民党内媚韓派の暗躍で事ここに至ったと同情するが、欧米は軍の関与で大喜びだ。インドネシアや台湾、フィリピン迄、韓国に認めるなら自国の慰安婦にもそうして欲しい、請求を検討すると言った論調が出始めている。中曽根の轍を踏んだのだ。

韓国との解決等無い。大使館前慰安婦像・その海外像の撤去、記録遺産登録放棄の度に、色々と理由をつけて新たな強請と集りが始まる。

最終的・不可逆的と言うなら、文書化拒否理由は何なのだ。10億円拠出は、韓国の撤去・登録放棄の履行確認後で遅くない。因みに、韓国政府認定慰安婦243名中現存者は55名足らず。よって1人あたり18百万円の出血大判振舞いだ。


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