2016年01月19日

◆将来の台湾像を示せなかった

宮崎 正弘 


<平成28年(2016)1月18日(月曜日)通算第4781号 >

〜台湾総統選挙で蔡英文が地滑り的大勝となったが
  国民党の敗因は、将来の台湾像を示せなかったからだろう〜

台湾取材から還りました。

町は醒めていて選挙をやっているかどうかも分からないほど静かでした。直前の票読みでも蔡英文の大勝は分かっていましたが、予測を超えて、56%(直前の情報では51%)、しかし25%とみられた国民党も6%伸ばして31%をはじき出しました。

国会議員選挙が同時に行われ、民進党が過半数を取れず、学生運動の新党「時代力量」との「連立政権」を組めるか、どうかというのが見所でした。

ところが蓋を開けると、民進党だけで単独過半、だれも予想しなかった数字でした。

日本からも総勢200人近い取材団でしたが、日頃の取材の積み重ねが希薄希薄なので、どの記事も皮相ですね。

問題は、これからです。

北京は早速にも「蔡英文政権は台湾独立を完全に引っ込めなければ両岸関係はうまく行かない」などと脅迫めいた反応をしています。

蔡英文次期総統は、まず周囲を固め、四つ派閥のいがみ合いを克服し、党内をしっかり纏めながら、国会の審議を円滑化し、何から先に実践してゆくのか。

国民に何をアピールするか、「現状維持」と言っているだけでも、年末あたりに身内からも批判を浴びるかもしれません。

なにしろ今度は「勝ち過ぎ」でした。慢心を慎み、ふんどしを締め直すことが大事ではないかと思いました。
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック