2016年01月24日

◆中共はオウンゴール連発

平井 修一



習近平の中共はやることなすこと裏目に出る。南シナ海で大暴れし、そのために越と比は米国と手を握ったし、日本を含めた周辺国は中共への警戒心を高めた。

今回の台湾選挙でも台湾人アイドル周子瑜が青天白日旗を持ったことに因縁をつけた。結局、周子瑜はこういう羽目になった。

「中国は一つしかなく、海峡両岸は一つであり、私は中国人であることをいつも誇りに思っています。中国人として海外で活動しながら、私の発言と行動の過ちで、事務所や両岸のネットユーザーを傷つけ、非常に申し訳ないと思っています。みなさんにお詫びし、中国での活動を中止し、過ちを反省します」

「台湾の反応ブログ」1/17から。

<今回、ある台湾人の方に選挙について伺いましたので、それを翻訳してお伝えします――

4年前の選挙で国民党に僅差で敗れた民進党。

4年前の敗北宣言で蔡英文主席がボロボロに泣き崩れる民進党の支援者、国民を前にかけた言葉。「あなた達のその涙をいつか必ず笑顔に変えてみせるから、待っててください」と。

それから、4年後。蔡英文主席のその言葉を信じて待ち続けてた国民は今回の当選でまた泣き崩れたよ。大人も子どももボロボロに。

4年前、国民党に敗退後も、じっと我慢して、実力をつけていた民進党。決して諦めずに。地上に出ている木の下にある根のように、目立たないところで着実に力を蓄えてきてたんだ。この日の為に。

今回の投票。先日、韓国のアイドルグループ「TWICE」で活躍する台湾人、周子瑜の事件があったよね。中国は酷い事をするもんだよ。でも、あれがきっかけで、もともと投票に行く予定がなかった人が一気に民進党に票を投票したみたいなんだ。

また、国民党が中国から台湾にやってきてから、これまで立法院で国民党が過半数割れした事は一度としてなかった。ただ、今回初めて民進党が過半数を獲得したんだ。非常に嬉しい事だよ。今まで国民党が、国会でもやりたいほうだったからね。

今日は、昨日とはうってかわって雨だね。この雨で国民党は更に泣いているだろうね。

これからは民進党政権になり、また新しい時代がやってくるのを信じているよ>

同ブログ1/11にはこうあった。

<台湾総統選に向けて、日本で「頑張れ台湾!日台連帯国民集会」というイベントが開かれたようです。台湾の自由時報が「日本人が台湾独立を力強く応援」という見出しで報道しています。この様子を撮影した写真がインターネット上で広まり、これを知った台湾人の中には「ありがとう日本」「台日友好」「日本は最高の友達」などの声が上がっています>

習はオウンゴールの天才だ。いくらカネをばらまいたところで友人はいない。クネも愛想を尽かし始めたようだ。



田久保忠衛・国基研副理事長の論考「出てきた『日米台』対中国の構図」1/18から。

<1月12日から台湾を訪問して17日夜に帰国し、日本の報道ぶりを一覧したが、朝日新聞の台北支局長が一面に書いていた「高まる台湾人意識」と題する豆解説は光っていた。民進党の蔡英文主席が16日の総統選挙に勝って、詰めかけた夥(おびただ)しい人々を前に演説をした場面を目にした者でなければ分からない。

蔡主席は「ナショナル・アイデンティティー」という言葉を連発した。「われわれは台湾人だ」「台湾、台湾、台湾」、「加油」(頑張ろう)の大群衆による連呼を耳にすれば、その迫力は分かる。

*台湾人の団結を呼び掛け

かつて李登輝総統は司馬遼太郎との対談で「台湾人に生れた悲哀」という表現を使った。いまは故人となってしまったが、黄昭堂、周英明氏らが蒋介石政権の弾圧に抗して台湾人の独立を命懸けで目指した思いが「アイデンティティー」という表現に込められていると思う。

はっきり言うと「外省人」は中国人、「本省人」は台湾人ということになるが、それはあまりにも単純な区分で、危険だろう。台湾が二つに割れて血みどろの闘争になったら、どこの国がそれを利用するかは明らかだ。

だからこそ蔡主席はこれからの団結を説いた。どの新聞も「台湾『独立』志向の強い民進党は」と書いているが、アイデンティティーにはもっと複雑な意味が含まれている。

同じ演説で蔡主席は、南シナ海で挑発的な行動を取っている中国をめぐって安倍晋三首相と話し合いをしたと述べた。昨年8月14日に安倍首相が出した戦後70年談話を思い出してほしい。談話は、「台湾」を一般の国々と共に並べ、堂々と主権国家扱いをしたではないか。

しかも、その言葉の位置は「中国」の前に置かれていた。蔡演説と合わせて読むと、日米台が中国に対抗する形で自然に勢力の均衡が形成されていく気配が出てきた。

*「現状維持」への回帰

蔡総統の誕生は中国にとって一大衝撃となるのは間違いない。どう出てくるかは不明だが、台湾の取るべき道ははっきりした。

第1に、国民党政権が手を抜いてきた防衛費を思い切って増やさなければならない。自分を守る気概がなくても米国は守ってくれるなどとの安易な考え方は許されなくなってきた。

第2に、中国への経済面での依存度を小さくすべきだ。環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)参加は絶好の手掛かりだが、肝腎の米国内での議論をオバマ大統領はまだまとめていない。日台経済の強化は半ば必然だろう。

中国が危うくしてきた「現状維持」を、徐々にあるべき姿に戻す動きを台湾の総統選は誘発した>

経済制裁でロシアのルーブルが下落しはじめると国民はそれっとばかりに高級車などを買いに走った。中共でも同じような動きが見られ、2015年の新車販売は前年比4.7%増の2460万台、12月単月では前年同月比15.4%増の278.55万台だという。

10月にスタートした減税措置が奏功した面もあるが、ロレックスなど中古の時計も値上がりしているという。人民元安に備えた動きというしかない。宮崎正弘氏によると「換物投機」というそうだ。合法的にドル換金ができないアングラマネーも換物投機で洗浄されるとの報道もあった。

元安を止めるために中共はドル売り、元買いを繰り返し、外貨準備高は急減している。WSJ2015/12/8「中国の外貨準備高、今後の推移に警戒すべき」から。

<中国の外貨準備高は11月に大きく減った。人民元がこれまで以上に急ピッチで下落するのを防ぐため、中国人民銀行(中央銀行)が大規模な介入を行ったことが背景にある。11月は前月比2.5%減の3兆4400億ドル(約423兆円)と、2014年6月のピークから5000億ドル余り減った>

17か月で58兆円、すなわち1か月あたり3.4兆円が消えた勘定だ。このまま元を買い支え外準が減り続ければ数年間で危険レベルになるのではないか。ZAKZAK1/21「中韓、通貨危機でスワップ懇願 もはや日本に頼るしかないほど外貨準備が大幅減」から。

<ブルームバーグによると、中国の外貨準備は国家プロジェクトの資金や、他国への政府保証の付いた巨額の融資などに割り当てられている可能性があり、「3兆3300億ドルのうち、2兆8000億ドル前後がすでに何らかの支払いのために充当されている可能性がある」と専門家が分析。これが隠れた損失を負っている恐れもあるという>

これが本当ならば手元には5300億ドルしかないことになる。日本の外準の半分だ。

ちなみに元安でも価格競争力を失った中国製品の輸出は伸びないし、輸入額は増えるから国際経常収支は赤字が続くだろう。外準が増える見通しはなさそうだ。(2016/1/23)



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