平井 修一
今回の米国大統領選は歴史に残るだろう。悲劇としてか、それとも喜劇としてか。今のところはまず喜劇だ。産経3/24「米大統領選 トランプ夫人のヌード写真めぐり、“出した、出さない”のののしりあい」から。
<【ワシントン=加納宏幸】共和党候補指名を争う不動産王、ドナルド・トランプ氏(69)の妻で元モデルのメラニアさん(45)のほぼ全裸の写真をめぐり、同氏と2位のテッド・クルーズ上院議員(45)が「出した」「出さない」とののしり合っている。
発端はクルーズ氏を支援する団体が英誌が2000年に掲載したメラニアさんの写真を使い、「次のファーストレディーに会いたいですか。それともクルーズ氏を支持しますか」と呼びかけたことだ。
トランプ氏は23日、ツイッターで「気をつけろ、うそつきテッド。さもなければお前の妻の秘密をばらすぞ」と脅した。
これに対し、クルーズ氏は写真を出したのは自陣営ではないとし、トランプ氏を「妻を攻撃するお前は臆病者だ」と批判した。クルーズ氏の妻、ハイディさん(43)も「トランプ氏がいうほとんどのことには根拠がない」と語った>(以上)美しい写真は↓
http://www.gq.com/story/about-those-nude-photos-of-melania-trump-from-gq
米国民だけでなく世界中がこの芸術写真(or 芸術的ナイスバディ写真)を見ているのだからトランプ夫妻は超有名人に飛躍した。かなり漫才的な“お笑い劇場”は、ツッコミのトランプ、ボケのクルーズで大爆笑をとっている。ふたりは芸能界でも大いに人気者になるだろう。米国は実に人材豊富だ。
ハイディ・クルーズ夫人はゴールドマンサックスの投資マネージャーある。ウォール街の住人であり、そこはきれいごとでは済まない世界なのではないか。不動産デベロッパーのトランプが「クルーズ夫人の秘密をばらすぞ」と脅したのは、多分何事かを知っているからだろう。蛇の道は蛇。
ゴールドマンサックスは世界金融危機につながった住宅ローン担保証券の不正販売を巡り、2016年1月、制裁金等33億ドルと借り手救済金18億ドルで和解したことが明らかになった(日経1/15)。不正とは言わないまでもスキャンダルはどこの業界でもある。金融界ではハイリスク・ハイリターンで、かなり怪しげな投資もあると見るのが普通だろう。
米国映画「マネー・ショート 華麗なる大逆転」が3月に公開されて話題を呼んだ。映画.comから。
<アメリカの住宅ローン市場が崩壊し、2008年、リーマン・ショックに端を発する金融危機が勃発する。そんな結末がわかった上で、それまでに何があったのかを、危機を予測した投資家やトレーダーの視点から描いている。金融危機という爆弾が炸裂するまでに導火線がじりじり燃えていく様子を、スリリングなドラマに仕立てた点が秀逸だ。
投資家のマイケル・バーリが住宅ローン市場の危険性を察知したのは、リーマン・ショックの3年前。彼や彼の動きに追随したトレーダーたちは、金融バブルを謳歌する証券マンの嘲笑を浴びながら、逆張りの投資に打って出る。
そんなトレーダーたちの調査のエピソードを通じて、マイケル・ムーアが「キャピタリズム マネーは踊る」の中で「狂ったカジノ」と呼んだ金融界のハチャメチャぶりが浮かび上がってくるところが面白い。
犬の名義で住宅ローンが組まれていたり、不良債権の合成麻薬のような商品が作り出されたり。何でもありのモラルの低さは笑いを誘う一方、今もこのカジノを中心に世界経済が回っているのかと思うと背筋が寒くなる。
アメリカ経済の「負け」に賭けることで勝利するバーリたち。しかしブラッド・ピット扮するカリスマ・トレーダーが言うように、彼らの勝利は無数の庶民が失業や破産に追い込まれることを意味する。
加えて、自国が戦争に負けて傷つかない国民がいないのと同じように、バーリたちも様々な形で傷を負う。
勝っても負けても人の心を蝕み、周囲に多くの犠牲者を生むマネーゲーム。その空虚な本質に迫っている点が、リーマン・ショックの再来のような金融危機が起こりつつある今、特にタイムリーに感じられる映画だ>(以上)
支那では都市部で不気味な不動産急騰、乱高下の株式市場、人民元安、ドルの海外逃避が進んでいる。支那は売り時か、買い時か・・・投資マネージャーのクルーズ夫人からインサイダー情報を買いたい人は少なくないだろう。(2016/3/26)