2016年03月28日

◆「髪毛黒生」駅の大ヒット!

馬場 伯明



正月の産経新聞(2016/1/4)に思わず膝を叩いた。その見出しは《 頭髪が気になる人に御利益?銚子電鉄に「髪毛黒生」駅誕生 》とあった。概要を次に記す。

《 廃線の危機を救った「ぬれ煎餅」で知られる銚子電鉄(千葉県)に、頭髪が気になる人に『御利益』がありそうな駅が誕生した。その名も「髪毛黒生(かみのけくろはえ)」。新たな名所として注目を集めそうだ。

もとの駅名は「笠上黒生(かさがみくろはえ)」。同電鉄が駅に愛称のネーミングライツ(命名権)を売り出し、ヘアケア商品を製造・販売する「メソケアプラス」(東京)が年間150万円で購入した。

平成18年の廃線の危機に社員がHPで「ぬれ煎餅を買って・・」と呼び掛け話題に。鉄道収入を上回るヒット商品となった経緯がある。髪毛黒生駅の誕生を記念し販売した本物の昆布を使った入場券100枚は発売から4日で完売。同電鉄の黒沢崇参与(48)は「発毛、育毛の御利益を期待するお客さんにもぜひ来てもらいたい」と期待する。》(引用、終わり)。

薄毛やハゲの人たちの一部は深刻に悩んでいる。一部ではなく大半かもしれない。「風と共に去りぬ」ではなく、彼の恋が「ハゲと共に去りぬ」状態に陥ってしまった友人もいた。

本誌に何回も書いたように、私も薄い。世に言う「簾(すだれ)」が進みてっぺん(頂門)にはほとんどない。左から被せているが、他人様は面と向かっては言わないだけ、お見通しだ、「あ、ない」と。正面の生え際が残っているのがわずかな救いだ。(しかし、自分の薄毛やハゲを本名で開示する私は「深刻に悩む派」ではなく、「しょうがない諦観派」である。深刻派は無言である)。

かつて「(髪)毛」の漢字に縁(ゆかり)のあるJR駅の切符を利用して「ふさふさ御守」を作った(2006/5/14本誌430号)。そのJR九州からJR北海道までの12駅へ再びご案内する。 

三毛門(みけかど) 日豊本線   ふさふさ入門駅
毛木(けぎ)    可部線    木(の緑が)が、萌える
宿毛(すくも)   土佐黒潮鉄道(高知県経営)ありがたい宿毛神社
河毛(かわけ)   北陸本線   河童の毛は強い

毛賀(けが)    飯田線    ケガなく、ケガ生えろ
毛呂(もろ)    八高線    もろもろの毛
稲毛(いなげ)   総武線    稲穂のような豊かな毛
稲毛海岸(いなげかいがん)京葉線 私は稲毛に居住。

上毛高原(じょうもうこうげん)上越新幹線 ずばり、上質の毛
増毛(ましけ)   留萌本線   ますます、増毛(廃駅の予定!)
大楽毛(おたのしけ)根室本線   楽しい増毛。楽(らく)して増毛
新大楽毛(しんおたのしけ)根室本線 さあ、新薬の発売である

さらに悪乗りし駅名を織り込んだ「ふさふさの唄」を作詞した。時々口ずさむ。曲は七五調ならよいので、たとえば「我は海の子」などがいい。じつは「一人カラオケ」で(堂々と)歌ったことがある(笑)。

三毛門(みけかど)出でて     毛木(けぎ)を過ぎ
宿毛(すくも)河毛(かわけ)も  毛賀(けが)もなく
毛呂(もろ)に稲毛(いなげ)で  ふさふさと    
稲毛海岸(いなげかいがん)    波高し

上毛高原(じょうもうこうげん)  雲が飛ぶ
増毛(ましけ)ますます      大楽毛(おたのしけ)
新大楽毛(しんおたのしけ)    ふさふさと
髪毛黒生(かみのけくろはえ)   永遠に

今回歌詞を改訂する。銚子電鉄の横綱級のヒット駅名「髪毛黒生」を結びの一番に登場させる。うん、座りがいいな(笑)。早くも正月から、新駅名の表示に手を合わせる人もいるらしい。新ホットスポットの誕生だ。

2016/3/26の朝日新聞は報じた(千葉版27面)。《 銚子電鉄の客足好調、旅客数先月は前年比36%増。ネーミングライツ(命名権)の導入で観光客が伸びている。「笠上黒生」から「髪毛黒生」。「外川(とがわ)」から「ありがとう」などの駅名変更が話題に・・・》。

同社は4期連続の赤字で2014年度には1億2400万円の経常赤字だった。今季2016/3末は黒字の見通しであるという。ふさふさの「髪毛黒生」様々である。よかった。

だが、冷静に考えなくても、このような命名ごっこで遊んだところで、実際の髪の量などに変化(増加)がないことは冷厳な事実である。ただ、明るい話題は、「深刻に悩む派」の気持ちを和らげ、精神の安定と人生の諦観に辿り着かせる効果があるだろう。

薄毛やハゲは私たちにとり一種の試練であるが、同時に人生の機微を問わず語らずに教えてくれる。「他人のハゲは見えるが自分のハゲは見えない」。含蓄のあるフレーズである。「ハゲ」を「欠点」や「私欲」などに置き換えればよくわかる。

中学生の頃、母に「人は・・・苦髪(くがみ)、楽爪(らくづめ)!」と教わった。(医学的なEBMの真偽は不確かだが)苦労が続くと髪が伸び、楽をすると爪が伸びるという現象のことである。

そうか。私はまだまだ苦労が足りないらしい。今、亡き母の教えをありがたく噛み締めている。
(2016/3/26 千葉市在住)


                 
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。