平井 修一
大原ケイ氏(米国在住リテラリー・エージェント)の論考「愛人騒動で泥仕合いの共和党 米国のリーダーどう決まる? その11」(Japan In-depth3/29)から。
<共和党レースは、共和党内で夏の党大会においてトランプを認めるのか、認めないのかの泥仕合いが続いている。トランプを追って2位につけているテッド・クルーズと今度はお互いの妻をツイッターでけなし合うというバカバカしいバトルを展開している。
ことの発端は、敬虔なモルモン教徒が多いネバダ州(平井:ユタ州ではないか?)の予備選を目前に、クルーズ陣営が「これがトランプ夫人の姿」とメラニア夫人がモデルだった頃のヌード写真をツイッターで流したことだ。
クルーズは、トランプのように公然と暴言を吐くようなことはしないが、対立候補が撤退するので代わりに自分に投票するように促すでっち上げメールをばら撒いたり、姑息な手段を使うことを躊躇しない。
これにさっそくトランプはツイッターで噛みつき「嘘つきテッドめ、それならこっちも奥さんのことをバラすぞ」と書き込んだ。クルーズ夫人のハイディはゴールドマン・サックス投資銀行のエグゼクティブで、トランプが持っているネタが何なのか、メディアで憶測されているが、クルーズの選挙資金のためにゴールドマン・サックスから融資を受けたことや、ク
ルーズの地元であるテキサスに引っ越した際にウツになったことは既に報じられている。
そんなタイミングでナショナル・エンクワイヤラー誌がこれまでにテッ・クルーズに5人もの愛人がいたというスキャンダルを載せた。首都ワシントンの高級娼婦やら教師やら同僚までボカした顔写真で名前も出さず、内容も一方的な証言のみというお粗末な記事だが、タブロイド誌はこんなもの。
クルーズはさっそくこれをトランプが仕掛けたもので(同誌はトランプ支持を表明している)、すべてでっち上げだと全否定。だが、意外にもナショナル・エンクワイヤラーはこれまでにも、2008年に民主党の副大統領候補だったジョン・エドワーズ、プロゴルファーのタイガー・ウッズ、黒人指導者のジェシー・ジャクソン、1988年に大統領候補だったゲイリー・ハートの愛人問題をすっぱ抜いて、後にそれが証明されたという実績がある。
ネットや他のメディアがこれら5人の女性が誰なのか、競って特定中だが、既に身元が割れた中にはクルーズの地元テキサス州で共和党茶会派の政治運動をしていた時にトランプと知り合い、現スポークスマンを務めているカトリーナ・ピアソンや、撤退した女性大統領候補カーリー・フィオリーナの選挙事務副長サラ・フロレスがいる。
トランプからの挑発的なツイートに「洟垂れ小僧の臆病者」呼ばわりし、あからさまに怒ってみせクルーズだが、しばらくは愛人問題の対応に追われそうだ>(以上)
週刊ダイヤモンド4/4は「デマゴーグ(扇動政治家)と優れたリーダー 2つの顔を使い分けるトランプ氏がもし大統領になったとしたら、どちらの“顔”が出てくるのだろうか」と書いているが、これは多くの人の思いではないか。
ところでヒラリー。夫のビルとともに相当怪しい感じがする。夫妻には昔からスキャンダルがつきまくっていたが、カネや「不適切な関係」どころの話ではなさそうだ。大手マスコミはヒラリー支持のために報じていないが、もしかしたらヒラリーの命取りになるかもしれない。
高濱賛氏の論考「大統領予備選、後半戦の争点は下半身へ 実は女の敵だったヒラリー、女性問題で自爆するトランプ」(JBプレス4/1)から。
<トランプ氏の女性遍歴話、「いつ出てくるかいつ出るかと固唾を飲んで待っていた」(筆者の家の隣に住む退役海兵隊少尉)と言う米国人は多い。
*トランプは女性蔑視(Misogynistic)常習犯
トランプ氏の女性観はこれまでにも何度か物議を醸してきた。
「あの男は女性蔑視(Misogynistic)常習犯なのよ」(シュルツ米民主党全国委員長)とあざ笑う女性民主党員も少なくない。本選挙の有権者の半分は女性。女性に嫌われれば、トランプは民主党候補には勝ってこないという自信ありありの発言だ。
華やかな女性遍歴の中でトランプ氏にはセクハラ傾向が根強いことを多くの米国人は以前から気づいていた。米主要紙の政治コラムニストはクルーズ氏との舌戦について、筆者にこう解説してくれた。
「一度火のついた女性を巡るトランプとクルーズの言い争いはちょっとやそっとではけりがつかないだろう。トランプには女にかかわるスキャンダルがありすぎるからだ。その行き着く先は、トランプがこれまでいかに女性の尊厳を傷つけるような性的言動を繰り返してきたか、になる。トランプの致命傷だ」
「今回の大統領選がこれまでと違うのは、ひょっとするとヒラリーという史上初の女性大統領が誕生するかもしれない、ということだ」
「当然のことながら、そのヒラリーが本選挙で使う『矛』は自分が『Woman』であるということ。そして相手の攻撃から身を守る『盾』になるのも自分が『Woman』であるということ。セクハラ常習犯のトランプが本選挙に出てきてもまず勝ち目はない」
女性の尊厳を傷つけたり、差別したりする発言や行動のことを今米メディアは「War on Women」と呼んでいる。
*ケネディ暗殺やブッシュ家の内幕物を書いたベストセラー作家
ところがである。そのヒラリー・クリントン元国務長官と夫君ビル・クリントン元大統領による「War on Women」(女たちを標的にした戦争)を数々の事例を挙げて糾弾する本が出版されたのだ。それが「TheClintons' War on Women By Roger Stone Skyhorse Publishing, 2015」である。
著者はこれまでにブッシュ家の「犯罪」やケネディ大統領暗殺の内幕物などキワモノを手がけてきた作家兼政治コンサルタント。著者が本書で暴いているクリントン夫妻による「War on Women」の具体的な実例はと言うと――。
ビル・クリントン氏の女癖の悪さは実習生だったモニカ・ルインスキーさんとの関係だけではなかった。
1993年秋、クリントン大統領(当時)が大統領執務室でボランティとしてホワイトハウスで働いていた人妻キャサリーン・ウィリーさんにセクハラ行為を働いていた。そして彼女が性的暴行を受けた直後、夫が自殺。
キャサリーンさんは一連の事実関係を別のセクハラ被害者ポーラ・ジョーンズさんの裁判で証言しようとした矢先、ヒラリー夫人が私立探偵を雇って彼女を脅迫したという。
脅迫はまず彼女が飼っていた犬や猫を殺して玄関口に放置する行為に始まり、子供たちや友人への脅迫、最後にはキャサリーンさんに対する直接の脅しにまでエスカレートしていった。
その後キャサリーンさんはビル・クリントン氏との関係を本で暴露しようとするや、それを察知したヒラリー氏に雇われた男が強盗に入り、本の原稿を持ち去るなど夫の不倫行為を隠蔽しようとするヒラリー氏の行為は徹底していたという。
その後この本は「Target: Caught in the Crosshairs of Bill & HillaryClinton」というタイトルで発売されている(平井:和訳すると「標的:クリントン夫妻に照準が当てられた」あたりか)。一連の隠ぺい工作を陰で操っていたのはヒラリー氏に間違いないと、本書の著者は結論づけている。
*「チェルシーはクリントンの実娘ではない」
著者は、クリントン家にまつわる「秘密」の数々を列挙している。
・ビル・クリントンが性的暴行を加えた女性に、ヒラリーは私立探偵と称する「怪しげな男」を雇って、尾行、監視、プライベート情報収集をさせ、それをネタに脅迫して、公けにしないようにさせていた女性は10人以上いた。
・ビル・クリントンがローズ奨学生として英オックスフォード大学に留学していたとき、当時19歳だったエミリー・ウェルストーンさんを強姦した。
・ヒラリーは友人アンソニー・ワイナーの奥さんで秘書のフーマ・アベディンさんと怪しげな関係にあった。
・ヒラリー夫妻はロリコン(小児性愛)容疑で起訴された男性と親しかった。
・世界の億万長者たちから「クリントン大統領図書館」は巨額の寄付を得ている。寄付者の中には未成年の少女たちを侍らしつつ酒池肉林を楽しむブルネイのスルタン(権力者)もいる。
・クリントン夫妻の娘チェルシーはビル・クリントンの実娘ではないことがDNA検査で明らかになっている。そのチェルシーは何度も整形手術を受けている。
・「クリントン財団」の理事を務めるチェルシーの「恐怖の統治」に同財団で働く人たちは恐れおののいている。
・ビル・クリントンはかつて殺人事件に関わっていたほか、薬物常習リハビリを受けていた。また黒人女性との間にもうけた未認知の息子がいる。
本書に書かれたクリントン疑惑について、目下のところ、共和党系のメディアやソーシャル・メディアが取り上げているだけで、主要メディアは黙殺したままだ。
クリントン夫妻の「女たちを標的にした戦争」の過去を主要メディアがいつ取り上げるのか、それによる大統領選へのインパクトが出てくるのか――。冒頭に記した共和党サイドのトランプ氏とクルーズ氏の「下ネタ舌戦」の行方とともに目が離せない。
ヒラリー氏が国務長官当時、公私混同した電子メールを送受信し、国家機密がもれていたのではないかとする「メールゲート」疑惑の行方もまだ分からない。米連邦捜査局(FBI)が依然として捜査を打ち切っていないからだ。
史上初の女性大統領が誕生するかもしれない今回の歴史的な大統領選。その過程で女性の尊厳や人格を脅かすセクハラ問題が云々されるとは、皮肉なことではある>(以上)
クリントン夫妻の黒い噂・・・ベトナム徴兵忌避疑惑、ホワイトウォーター疑惑、トラベルゲート、ファイルゲート、最も真相に近い人物とされていた大統領次席法律顧問の自殺など。lawyer liar 弁護士は嘘つき・・・
小生のように下品なネトウヨは秘密が多すぎる陰性ヒラリーより、“腕白でもいい”陽性トランプの方がはるかにマシだと思っているが、上品な方々はその逆を選んでいる。どうなるものやら。(2016/4/13)