2016年04月16日

◆トランプ、共和党保守派を取り込む妙案

宮崎 正弘 



<平成28年(2016)4月15日(金曜日)弐 通算第4877号 >

〜トランプ、共和党保守派を取り込む妙案
   ケーシックに「副大統領」チケットをオファーか?〜

ワシントンタイムズ(4月13日)が伝えた。

ニューヨーク予備選は事前調査でトランプの圧勝が展望されている。トランプ50%、ついでケーシックが27%、第三位がクルーズで17%、もしトランプがNYを抑えると代議員は95票である。

現時点で明らかANのは党大会(7月18日、クリーブランド)前にトランプの指名獲得はあり得ず、そして党大会にもつれ込んだ場合、特別代議員制度に阻まれ、トランプが指名を獲得できないシナリオがあって、それを共和党主流派のあいだで練られていることだ。

その場合、茶会の推すテッド・クルーズでは党内はまとまらず、落下傘候補としてライアン下院議長がベストだが、本人が固辞しており、のこる選択はケーシックとなる。

ケーシックはウォール街が強く推す自由貿易推進者だ。『バロン』誌は諸手を挙げて彼がふさわしいという特集まで組んだ。そのうえ、彼は党大会のクリーブランドが地盤である。

トランプ陣営はケーシック(オハイオ州知事)という保守本流ならびに共和党穏健派からウケの良い政治家を「副大統領」チケットとしてうまく取り込めば、党全体が安堵し、本戦に望めるという打算から、本気でアプローチを開始したという。

NYの次に共和党予備選はペンシルバニア、メリーランドに移るが、いずれもトランプの勝利が展望されており、ケーシックとしては、「全てを失うか」、それとも「副大統領」か、という選択に迫られてきた。

ケーシックが大統領になるチャンスはいまやゼロに近く、ならば副大統領というポストが目の前に選択肢としてぶら下がったわけだ。

トランプとケーシック? まるで水と油ではないか。

しかし1980年のレーガンは、まったく体質の異なるブッシュを副大統領のチケットに撰んだように、あるいはブッシュ・シニアが88年にはダン・クエールというタカ派を副大統領に選ばざるを得なかったように、92年のクリントンーーゴアも、2000年のブッシュ・ジュニアとチェイニー、08年のオバマとバイデンのように、正副チケットは水と油の関係なのである。
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