2016年04月21日

◆連合と民進、連携に意味あるか

阿比留 瑠比



連合のホームページにはこう高らかにうたわれている。だが、細川政権や 民主党政権を発足させてもその目的はかなわなかった。将来、仮に民進党 政権が誕生したとして、それで労働者が安心して暮らせる社会が築けるの だろうか。

 今年も29日には、都内で連合のメーデー中央大会が開かれるが、連合 の存在感は低下している。労働者の賃上げをめぐっては、安倍首相が率先 して政府が経済界に働きかける「官製春闘」が定着した。

 安倍首相が年初から訴える「同一労働同一賃金」政策は、連合内の民間 労組、UAゼンセンの大きな目標でもある。そもそも民間労組には、集団 的自衛権の行使容認派、原発肯定派、憲法改正賛成派など安倍政権と政治 理念が近いところも少なくない。

 そんななかで、多様な意識や考え方を持つはずの約680万人の組合員 が、民進党とずるずると「連携を図る」ことにどんな積極的な意味がある のか。惰性で政治に影響力を行使しても、その先が見えない。

(論説委員兼政治部編集委員)

連合のホームページにはこう高らかにうたわれている。だが、細川政権や 民主党政権を発足させてもその目的はかなわなかった。将来、仮に民進党 政権が誕生したとして、それで労働者が安心して暮らせる社会が築けるの だろうか。

 今年も29日には、都内で連合のメーデー中央大会が開かれるが、連合 の存在感は低下している。労働者の賃上げをめぐっては、安倍首相が率先 して政府が経済界に働きかける「官製春闘」が定着した。

 安倍首相が年初から訴える「同一労働同一賃金」政策は、連合内の民間 労組、UAゼンセンの大きな目標でもある。そもそも民間労組には、集団 的自衛権の行使容認派、原発肯定派、憲法改正賛成派など安倍政権と政治 理念が近いところも少なくない。

 そんななかで、多様な意識や考え方を持つはずの約680万人の組合員 が、民進党とずるずると「連携を図る」ことにどんな積極的な意味がある のか。惰性で政治に影響力を行使しても、その先が見えない。

(論説委員兼政治部編集委員)


2016.4.21 01:00更新

【連合のホームページにはこう高らかにうたわれている。だが、細川政権 や民主党政権を発足させてもその目的はかなわなかった。将来、仮に民進 党政権が誕生したとして、それで労働者が安心して暮らせる社会が築ける のだろうか。

 今年も29日には、都内で連合のメーデー中央大会が開かれるが、連合 の存在感は低下している。労働者の賃上げをめぐっては、安倍首相が率先 して政府が経済界に働きかける「官製春闘」が定着した。

 安倍首相が年初から訴える「同一労働同一賃金」政策は、連合内の民間 労組、UAゼンセンの大きな目標でもある。そもそも民間労組には、集団 的自衛権の行使容認派、原発肯定派、憲法改正賛成派など安倍政権と政治 理念が近いところも少なくない。

 そんななかで、多様な意識や考え方を持つはずの約680万人の組合員 が、民進党とずるずると「連携を図る」ことにどんな積極的な意味がある のか。惰性で政治に影響力を行使しても、その先が見えない。

(論説委員兼政治部編集委員)

産経ニュース【阿比留瑠比の極言御免】2016・4・21

在京各紙の16日付朝刊に、民進党最大の支持母体である連合の初代会 長、山岸章氏の訃報が掲載されていた。山岸氏といえば、平成5年の細川 護煕・非自民連立政権の生みの親の一人として知られるが、細川政権への 評価は手厳しかった。19年の産経新聞のインタビューで、こう語ってい たのが印象深い。

 「細川政権が発足して首相官邸が自分のものになった気がしたよ。天下 をとった気分だね。ところが、44年間の組合活動でも味わったことのな い高揚感が、政権発足後わずか1カ月で失望に変わった」

 天下を手にしたはずの連合が、すぐに直面した幻滅とは何か。山岸氏は 続けて指摘している。

 「連合のための政治の営みがなかった。細川政権にあったのは『非自民 政権』『政治改革』、これだけ」

 山岸氏は後に、やはり連合が政権樹立の立役者となった民主党政権に関 しても、辛辣(しんらつ)に振り返った。

 「理想論ばかりで政権担当能力がなく、国民に失望を与えただけだっ た。あんな政権ならとらない方がよかった」
日本最大の労組団体である連合と政治の関わり方、またその功罪を考えさ せられる。連合は、いったい何のためにカネと組合員の労力を費やして政 治活動を続け、特定政党を支援しているのか。細川政権や民主党政権と、 現在の「非安倍晋三首相」しか結集軸がないような民進党とどこが違うのか。

 折しも連合は14日、民進党との関係について、旧民主党時代の「連 携、支援を強化」から「連携を図る」と表現を後退させた対応方針を決めた。

 これが、連合が本当に政治との距離を考え直す端緒であったなら意義深 いが、実際はそうではないらしい。あくまで、連合傘下の官公労を批判し てきた旧維新勢力が民進党に合流したことや、連合と対立関係にある共産 党と民進党が連携を深めることなどへの牽制(けんせい)が目的のようだ。

 多数の組織内候補を民進党から国会に送り込んでいる連合も、連合の組 織的支援がなければポスター貼りや電話作戦もままならない議員の多い民 進党側も、互いに本気で距離を置く気はさらさらないという。

 「連合はすべての働くものの拠(よ)りどころとして、その力を結集 し、『働くことを軸とする安心社会』を築くために全力をあげる」
連合のホームページにはこう高らかにうたわれている。だが、細川政権や 民主党政権を発足させてもその目的はかなわなかった。将来、仮に民進党 政権が誕生したとして、それで労働者が安心して暮らせる社会が築けるの だろうか。

 今年も29日には、都内で連合のメーデー中央大会が開かれるが、連合 の存在感は低下している。労働者の賃上げをめぐっては、安倍首相が率先 して政府が経済界に働きかける「官製春闘」が定着した。

 安倍首相が年初から訴える「同一労働同一賃金」政策は、連合内の民間 労組、UAゼンセンの大きな目標でもある。そもそも民間労組には、集団 的自衛権の行使容認派、原発肯定派、憲法改正賛成派など安倍政権と政治 理念が近いところも少なくない。

 そんななかで、多様な意識や考え方を持つはずの約680万人の組合員 が、民進党とずるずると「連携を図る」ことにどんな積極的な意味がある のか。惰性で政治に影響力を行使しても、その先が見えない。

(論説委員兼政治部編集委員)


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