2016年04月23日

◆「パナマ文書」じわり共産党幹部に逆風

宮崎 正弘
 

<平成28年(2016)4月22日(金曜日)通算第4887号 

 〜「パナマ文書」、じわり共産党幹部に逆風
   海外家人はみんな知るところとなった。情報は否応なく国内に〜

「パナマ文書」(巴拿馬密件)に関して一切の報道を禁止している中国だが、じわり庶民のしるところとなっている。

海外メディアとの接点は、新式のソフトが普及しており、海外で報じられているパナマ文書の全容が口コミで知れ渡ったようである。

パナマの法律事務所のデータをハッキングして南ドイツ新聞にもたらされた秘密ファイルは100万件もあるが、じつに30%が中国人なのである。

ところがICIJ(国際ジャーナリスト連盟)に中国のメディアが一社も加盟していないため「解読」が遅れている。

偽名を含む中国人の名前はアルファベットで綴られているため、これを漢字名を当てて人物を特定する作業が遅れている。

しかも偽名が多いので、特定がさらに難しい。

それでも一部が判明した。

複数の華字紙が伝えているが、曽慶紅(元国家副主席)の名前が挙がってきた上、現職の政治局常務委員では張高麗、劉徳江がほぼ特定されてきたようである。

まず序列7位、張高麗の女婿、李聖溌が英領バージン諸島に3つのペーパーカンパニーを登録しており、これらはZENONN CAPITAL MANAGEMENT、SINO RELIANCE NETWORKS CORP、そしてGLORY TOP 
INVESTMENT社である。

劉徳江は息子=劉楽飛の妻子がやはり英領バージン諸島にULTRA TIME INVESTMENTで、妻の賈麗青は、前の公安部長、賈春旺の娘である。

曽慶紅の弟である曽慶准はサモアに会社を登録している。

前政治局常務委員の賈慶林は外孫の李紫丹が海外オフショアに企業登録。 失脚した薄煕来の妻、谷開来がフランス人建築家パット・アンリ・デビルルを通じてフランスに豪華別荘を購入していた事実は以前から判明していた。

胡耀邦の三男、胡徳華はやはり英領バージン諸島にFORTALENT INTERNATIONAL HOLDING社を登録していた。毛沢東の外孫の女婿、陳東升も同島にKEEN BEST INERNATIONAL社を。

習近平は実姉の夫君、登家貴がやはり英領バージン諸島に会社登録をしていたが、2012年11月、習が総書記に就任した時期に、登録を抹消した。

パナマの法律事務所「モサック・フォンサカ」一社だけでも、中国のVIP家族16,000人の口座を受け持ち、オフォショアへの会社登録を行った。

これらオフショア企業への送金額は、1200億米ドルに達していると、中国人民銀行も把握しているという。

中国共産党は、国内への波及を恐れ、言論統制を行い、「巴拿馬密件」(パナマ文書)と検索を掛けても一切の情報が無いが、今後の問題は海外華人、華僑が里帰りしたり、私的な電話やメールなどでほぼ全容が国内では知られていると見ている。

つまりパナマ文書の影響は、これからじわり中国共産党の中枢を揺らすことになる。
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック