2016年04月25日

◆私の「身辺雑記」(336)

平井 修一



■4月21日(木)、朝5:30は室温19度、ちと寒い、曇、ハーフ散歩。

熊本地震で避難者の「エコノミークラス症候群」が問題になっている。狭 いところで同じ姿勢を長時間続けると血の流れが悪くなり、血栓によって 死亡することもある。正式には「静脈血栓塞栓症」というそうだ(舌を噛 みそうな名称)。

<2002年に日本人サッカー選手の高原直泰が旅客機での移動に際してエコ ノミークラスより格段に広いビジネスクラスを利用して発病したこともあ り、エコノミークラス以外なら安全ということではない。

このため「旅行者血栓症」とも言われるが、日本旅行医学会はバスなどで の発生はまれだとして「ロングフライト血栓症」に改称することを提唱し ている。

車中泊でも発生し、2004年の新潟県中越地震では、自動車の中で避難生活 を送る人たちの中にエコノミークラス症候群の疑いで死亡するケースが相 次いだ。2016年の熊本地震でも車中泊で静脈血栓塞栓症が原因とみられる 死者が出た。

高齢者に発症しやすい>(ウィキ)

小生は航空機を利用する際は、迷惑にならない程度に機内で適度に運動す る。通路を歩くとか、後ろのトイレの方で屈伸運動をするくらいしかでき ないが、避難者も手足が動くのなら運動や散歩をするとか、自発的に避難 先で働くとかすれば血栓症にはならないと思うが。

まるでお客様のようにゴロゴロしているだけというのでは精神衛生上も良 くないだろう。世界日報4/20「災害関連死、熊本地震被災者の負担軽減を 急げ」から。

<熊本地震で自宅前で車中泊をしていた熊本市内の51歳の女性が、エコノ ミークラス症候群で亡くなった。災害関連死の拡大を防がなければならない。

*車中泊の女性が死亡

女性は熊本市の自宅前駐車場に止めた車で宿泊していたが、エコノミー症 候群とみられる「肺動脈血栓塞栓症」で意識不明の心肺停止状態となり、 その後搬送された病院で死亡が確認された。

エコノミー症候群は、長時間同じ姿勢でいることでできる血栓が、肺の血 管を詰まらせて引き起こされる。車の中だけでなく、1人当たりのスペー スが狭い避難所でもリスクが高まる。

死亡した女性のほか、2人がエコノミー症候群で一時心肺停止状態となっ た。予防には運動や水分摂取が欠かせない。被災地では県の依頼を受け、 多くの保健師チームや医療チームが活動している。被災者に予防法を周知 徹底することが求められよう。県内では断水が続いており、十分な水の補 給も急がなければならない>

家を失ってがっくりするのは分かるが、せっかく生き延びたのだから、こ こは「健康一番」と頭を切り替えて、まずは散歩や他の避難者の介助など で体を動かしてほしいものだ。

「もういいや、死にたい」という気持ちは痛いほど分かるが、「他者のた めに役立つ限りは生きよう」「大義に殉じよう」とチャレンジしてはどう か。人間万事塞翁が馬。死んで花実が咲くものか。ヂイチャン、バアチャ ン、ファイト一発! 日本と世界に日本人の根性を見せてやってくれ!

■4月22日(金)、朝5:00は室温18.5度、雨上がりの快晴、ハーフ散歩。 帰路に寺へ寄って、倒れやすくなった花挿しを修理。御住職が本堂を開け 放して掃除機をかけていたので挨拶したが、寺経営も大変だ。奥様は体調 不良とは耳にしているが、入院しているのかもしれない。

散歩がてらに建築現場を観察することがあるが、長男坊がお世話になった 保育園が今、2階建てに新築中だ。小生が鳶職をしていたのは1973年だか ら40年以上も前だが、当時の建築現場と今ではずいぶん違う。

今の現場は、まず周囲が鉄板で囲まれているものの、ところどころが「見 える化」しており、現場が非常にきれいだ。ゴミはない。

当時は鳶、土工、型枠大工、鉄筋工、はつり屋などで頭を使うのは親方だ け、下は親方の指示に従って汗をかけば良かった。それが今は鉄筋工の職 人の多くが図面を見ながら仕事をしている。単純肉体労働だったのが頭脳 労働も大いに必要とされてきたのだ。

これは大工さん、ペンキ屋さん、内装屋さん、水道屋さん、電気屋さんの 仕事ぶりを見ても、以前と今では全く違う。最新の機械を使いこなして実 にてきぱきと仕事を進めている。スピード=生産性が相当向上した。

鳶職の多湖弘明氏は仕事と学習を通じて鳶界を代表するオピニオンリー ダーになった。素晴らしいことだ。多くの若者が建築業界を目指してほし い。建築物は壮大なオブジェである。

あらゆる仕事で「単純肉体労働」は消えつつあるのではないか。それはロ ボットなどに置き換わるのだろうが、それによって知見とか微妙な技が人 間にはますます求められるだろう。

コンビニを経営する大姉によると、発注を仕切る店長の能力によって最終 利益は「1人の人件費分の差が出る」という。月間で30〜40万円、年間で 400万円ほどの違いになるのだろう。

優秀な店長の場合、発注する際に、天候とか曜日、母の日などのイベント とか、もしかしたらテレビ番組なども考慮するのかもしれない。花見客や 運動会、祭の動向は当然考慮するだろう。「地震被害が盛んに報じられて いるからケーキの需要は減るだろう」と思うかもしれない。

この辺の微妙な塩梅はAIでもなかなかカバーできないだろう。まあ一種の 「匠の技」が求められる。筋肉を動かして汗をかけばそれなりの快適な生 活ができた“デトロイト時代”“モダンタイムス”の時代は終わったのだろう。

<♪サラリーマンは気楽な稼業と きたもんだ

二日酔いでも寝ぼけていても タイムレコーダー ガチャンと押せば ど うにか格好がつくものさ

チョッコラチョイとパアにはなりゃしねェ アッソレ>(1962年)

パアとは解雇のことか。「時間を提供すれば対価がもらえる時代は終わっ た」(安達裕哉氏)、「汗をかけば対価がもらえる」時代も終わりつつあ るのだ。己をイノベーションできなければ落伍するのである。過酷な時 代、ではあるが、チャンスでもあるだろう。

昨日は関電工のクレーン車(積載型高所作業車)3台が来て、小生の目の 前で大規模な架空配電線工事が行われた。フェイルセーフ(fail safe) を基本に5人が実にテキパキと動き、まったく無駄がない。クレーンの操 作も実にスムース。感動的だった。

彼らは電気工事士、電気主任技術者、施工管理技士、技術士補、技術士な どの資格を持った人たちだ。基本的に理系の大卒。下請けも同様だろう。 屋外の現場は汗もかくが頭脳と技術を持った人材が活躍する時代なのだ。

関電工の社是にはこうあった。

「わが社は、人材開発に努め、絶えざる自己革新によって、未来指向型の 企業を目指します」

イノベーション、テクノロジー、チャレンジが未来を拓く。ITC Japan、 日はまた昇る、世界に山桜の桃源郷をもたらす、飢え、苦しみ、悲しみ、 憎悪を一掃する、赤子よ奮励努力せよ、チョッコラチョイとはいかないけ れど、アッソレ!ソレ、ソレ、ソレ!天命だ。

厭離穢土欣求浄土、同志諸君、この世に天国を! 名こそ惜しめ、靖国で 会おう! ヂヂイにも任務を賜らんことを。 

■4月23日(土)、朝6:30は室温20.5度、曇、ハーフ散歩。

22日夕、神戸市北区の新名神高速道路の工事現場で、鋼鉄製の橋桁(長さ 124メートル、1350トン)が約20メートル下の国道に落下し、作業員2人が 死亡、8人が重軽傷を負ったという。まったく残念だ。

この施工会社は1997年にも同種事故を起こしている。フェイルセーフ機能 が働いていないのか、工法が問題なのか。徹底的に原因を究明すべきだ。 ITCは大事だが、安全第一だ。

三菱自動車はまたも下手を打ったし、日はまた沈みそうだ・・・

夕べは孫・子来襲、7人で初物の竹の子と豚ブロック煮などを楽しんだ が、いつもは九州産の竹の子が初物になるのに福井産だった。熊本地震で 流通経路が回復していないのだろう。まったく地震は悩ましい。

人災と違って天災の地震や火山、津波とは共生するしかない。桜島から煙 が消えたら絵にならないし、温泉がなければ旅行の楽しみが激減する。大 涌谷の温泉玉子が懐かしい。

“朝日に匂う山桜花”、しかし桃源郷は時に大きく動揺する。泣いて泣いて 泣き濡れて、やがて、仕方がない、泣いても始まらない、前を向いて歩い ていこう・・・日本人の諦観、死生観は大災害の中で培われたのかもしれ ない。角が取れて丸くなっていく。ますます桃源郷になる。好きです、 ニッポン! 沈まないで。

支那在のジャーナリスト・姫田小夏氏の論考は相変わらず冴えている。 「“日本は理想郷”ネオ親日派は中国を変えるか」(ダイヤモンドオンライ ン4/22)から。

<上海の徐匯区にある日本風居酒屋を訪れた。大漁旗が掲げられた店内に は、短冊に書かれたメニューが壁一面に広がり、70年代のフォークソング が流れる。東京の下町の居酒屋をそのまま上海に持ってきたかのような空 間だ。

この店の経営者は上海人で、お客さんも圧倒的に中国人が多い。かつて、 上海の居酒屋といえば日本人駐在員のたまり場だったが、今では中国人プ ロデュースのこだわりの店で、地元の中国人が徳利を傾け居酒屋文化を楽 しんでいる。

地下鉄2号線静安寺駅の百貨店では、特設コーナーを設けて“日本発のアイ ディア商品”が売られていた。かつて、こうした商品は上海在住の日本人 が好んで消費していたが、今では地元の主婦らが手に取るようになった。

日本語学習も新たな世代を中心に熱を帯びる。筆者も「日本語、教えて」 と言われることがにわかに増えた。

こんなこともあった。街中を歩いていると、たまたま中国人の女性営業社 員のビラ配りに出くわした。そのうちのひとりが筆者を日本人だと見抜い た瞬間、こう奇声をあげたのである。

「わーっ、日本人なんですね〜、私、日本語勉強中なんですぅ」

隣の女性社員が赤面しながらすかさず解説を加えた。

「この子は習いたての日本語をしゃべりたくてしょうがないんです。仕事 中もわけのわからない日本語をひとりでつぶやいているんですから」

上海にはかつてから日本ファンも少なくなかったが、たとえ日本に関心が あっても口にするのは憚られたものだった。最近は世代交代もあり、だい ぶ自由な空気になったようだ。「日本が好き」「日本はいい」と、堂々と 人前で言えるような雰囲気が醸成されつつある。

安徽省出身の李娜さん(仮名)は、昨年、初めて訪日旅行を計画した。だ が、両親にはなかなか切り出せずにいた。勇気を出して父親に電話したの が出発の前日。日本行きを切り出すと父親は案の定、「日本に行くなど もってのほか。すぐに取り消せ!」と電話口で怒り出した。

最後は母親が仲裁に入り、その場をとりなした。翌日、彼女はなんとか上 海発大阪行きの便に予定通り乗り込むことができた。「父親も自分の考え が古いことに気づいたようだ」と李さんはいう。

訪日旅行は個人で行くのが上海スタイルだ。その個人旅行がブームになっ ている様子を、会社員の顧佳さん(仮名)は次のように語ってくれた。

「私のwechat(LINEのような中国のスマホアプリ)には100人ほどが登録 されていますが、『モーメント』という機能を利用して、いつも誰かが日 本で撮った画像を発信しているんです」

少なくとも顧さんの周りの友人は、年間通して日本を訪れているのだ。 「今××にいる」「今××を食べている」など、日本を体験する様子はスマー トフォンを通してたちどころに広まる。

*「民主」に目覚めた新世代にとって日本は「理想郷」

一方で、日本に駐在する上海人の沈蓉さん(仮名)は、こうした訪日旅行 者たちのコメントを見て驚く。

「10人のうち9人が、日本をベタ褒めしているんです。警察官も駅員もみ んなやさしい、区役所の公務員ですら親切。日本は国民を大事にする国だ と。これはむしろ、中国社会に対する怒りの裏返しであり、中国政府への あてつけだとも言えるでしょう」

なぜ中国人はこんなことに感心するのか。

中国では「公僕」という概念は薄く、一般市民にとって公務員とはまさに 腐敗・堕落の象徴だからだ。公安(日本の警察官に相当)に至っては、良 心に従い公平中正に職務を遂行するどころか、因縁をつけて金をせびる醜 悪な存在というイメージが強い。

中国には毛沢東時代の「人民のために尽くす」というスローガンがある が、現代の社会において形骸化したこの言葉は一種のジョークとして使わ れるに過ぎない。

「こうした現実の中で生きる中国人にとって、日本は理想郷のように映る 一面があります」と沈さんは話す。もちろん、日本も一皮めくれば矛盾だ らけで課題山積みではあるが(平井:激しく同意!)、「市民目線での制 度設計や行政サービス」については、注目に値するのだという。

他方、衣食足りて「民主」の重要性に気づいた国民は、もはや黙ってはい られない。しかし、表立って政府を批判できないのが中国である。そこで 日本を徹底的に褒めちぎろうというわけだ。中国政府に向け皮肉たっぷり の民意を伝える――、これが今、中国の国民のささやかなるレジスタンスな のである。

*日本に学んだ清の留学生が革命を起こした

中国人が日本を批判することはあっても褒めることは少ない、というのが 筆者のこれまでの実感である。「日本を褒める」というのはこれまでにも あるにはあったが、「やっぱり中国の方が優れている」と結論付けるのが お決まりのパターンだった。

訪日観光においても「日本の観光地はスケールが小さい」「××文化は中国 が起源」など、すぐに中国の優位性を主張するのが中国人観光客の癖でも あった。

中国は伝統文化における「絶対の自信」を持っている。その源流には印刷 術や羅針盤、火薬の発明がある。

さかのぼれば、明治時代、日本と中国は近代化において好対照を成した。 明治維新において日本が必死に近代西洋文化の吸収に努めたのに対し、当 時の清国は自国の文化を過信し、西洋文化には無関心だった。

実藤恵秀は著書「中国人日本留学史」の中で、中国の近代化の遅れの思想 的原因はここにあると指摘する。西洋のもので優れたものがあれば(たと えば武器など)「起源は中国にある」とする「中国起源説」に置き換える ことも行われた。

ちなみに、中国を起源に求める発想はいまだにある。「真摯に相手を認 め、そこから学ぶ」というのは得意でないようだ。

その相手が日本となれば、抵抗は増す。歴史的経緯があるためだというこ とは言うまでもない。また、近年は日中の経済格差が縮まりバブル経済の 高まりとともに「小日本(シャオリーベン)」と見下す態度が強まった。 日本の製造技術が伝わり、アニメ文化が浸透しても、「日本の社会」に関 心を寄せる市民はまだまだ少数に限られていた。

ところがここ数年、訪日旅行が復活し、一種のブームにもなった。昨年、 中国からは500万人近い観光客が日本を訪れた。特に上海市民を中心に世 代交代とマインドの切り替えが進み、虚心坦懐に「今の日本」を受け入れ るようになった。そして日本を「いい」と言えるようになった。これは大 きな変化である。

今からちょうど100年以上前には清国からの留学生(魯迅も含む)が日本 に大挙して押し寄せた。彼らの中には祖国の革命に自らを賭した者もいる。

そして時代は変わり、今は中国の民衆が訪れるようになった。その眼に映 し出されたのは「民ありき」の日本社会である。果たして彼らは中国を変 える原動力になれるだろうか>(以上)

記事の後に「世論調査」があり、読者は投票できるのだが、「中国からの 訪日旅行客の増加は、日中関係をよくする効果があると思う?」の設問に 「よくすると思う」は77.7%だった。小生もそう思う。

肩ひじ張って角を突き合わすような付き合い方は桃源郷には馴染まないか ら・・・支那は少しずつ角が取れていくのだろうか。

まあ、7〜10ほどの民主国からなら緩やかな連邦制になってくれればいい のだが・・・習近平の排除、多党制、選挙導入がホップステップジャンプ だろうが、国連が教導すればスムーズにいくかもしれない(支那人は白人 コンプレクスがあるので、アングロサクソンで教導チームを作るとよい)。

中華思想や賄賂文化というDNAが障碍になりそうだが、桃源郷や理想郷の 方がはるかに快適だ。ミエ、メンツ、カネを選ぶべきか、それとも快適を 選ぶべきか・・・いいこともダメなことも日本のナマをどんどん見物し参 考にしてくれ。(2016/4/23)

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