2016年05月07日

◆岸井成格氏らが豪語する違和感

阿比留 瑠比


反権力がマスコミの本分なのか 岸井成格氏らが「真実を伝え、権力を監
視する姿勢を貫く」と豪語する違和感

少し前の話で恐縮だが、元外交官で立命館大客員教授の宮家邦彦氏が14
日付本紙朝刊に寄せた「ジャーナリズムの本質とは」と題したコラムを取
り上げたい。報道の目的とあり方についての考察に、深くうなずけたから
である。

宮家氏は、朝日新聞の記事中で、あるニュースキャスターがジャーナリズ
ムの最大の役割を「権力を監視する番犬『ウオッチドッグ』であること」
と述べていたことに「強い違和感」を表明する。

 そして在京の外国特派員らに意見を求めたところ、「権力の監視」説は
少数派で、多数派の見解は「事実を可能な限り客観的に伝えること」だっ
たと指摘し、こう結論付けている。

「ジャーナリズムの任務は、相手が権力であれ、非権力であれ、自らが事
実だと信じることを人々に伝えることが第一であり、『権力の監視』はそ
の結果でしかないということだろう」

「首相クビにした」

筆者も長年、著名ジャーナリストやキャスターらがためらいなく報道を
「反権力」と位置づけ、自分たちの使命を「権力の監視」と主張すること
が不思議だった。権力側であれ非権力側であれ、いいものはいい、ダメな
ものはダメの是々非々でいいだろうにと。

産経ニュース【阿比留瑠比の極言御免】2016.4.28



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