2016年08月04日

◆新都知事・小池百合子を祝す

大江 洋三



筆者は東京都民ではない。それにも拘わらず、女史を応援するのには訳が
ある。

彼女は東京都の街並みが「みやこ」という名に相応しくないことをよく承
知していて、かねてより電柱・電線の地中化論者であった。今回の選挙公
約においても、それを掲げていた。

わが都(みやこ)の電柱・電線の地中化率は、たったの7%。お隣のソウ
ル市でさえ47%で街並みが広く落ち着きがある。ただし、残り43%はガタ
ガタである。

落ち着きも美の一つと考えると、わが都は劣っている。

車を運転するとよくわかるが、電柱1本で運転幅は少なくとも1mは狭く
なる。徐行運転時を含めると1.5mは狭くなる。

同じ狭くするならその分、歩道を付けた方がいいだろうと思う。それに緊
急時の場合、救急車や消防車が運転しやすい。

震災の場合、倒れた電柱・電線が救助を邪魔することになる。

つまり、電柱・電線化の地中化は防災にもなる。

電柱・電線をむき出しにしているのは、従来の震災復旧作業習慣に依るも
のだろうが、現在のように家屋が過密化すると逆に邪魔になる。
関連する都の財政出動規模がどの程度になるか承知しないが、政府も観光
立国を唱えるなら美都のため応援すべきであろう。

安倍内閣はリニア新幹線計画の前倒しで3兆円の財政投融資をする。
古いといわれるだろうが「風景の見えない鉄道」は考え難い。希望通り
JR東海に丸ごとやらせばいいではないか。銀行も貸し出し先に困ってい
る事だし。

それよりも、3兆円を電柱・電線の地中化に注ぎ込んだ方がいいと思う。
トンネル削掘より関連産業が多いだろうから経済波及効果も大きい。

勿論、コストの問題もあるだろうが、都議会議決で「実施」と決めたらコ
ストは必ず下がる。総需要と技術水準が決まり企業の投資不安が減るからだ。

資金不足なら起債すればいい。何せ東京都の財政規模は先進国のスエーデ
ンと同じ。どちらに金融的信用があるかといえば東京都である。後ろに日
本政府が控えているからだ。

少し行動経済学を足すならば、事業の受益者が未来の人であるなら、公会
計の借金は投資と同じものである。建設国債が赤字国債と異なる所以である。

また、新事業ほど付随する一般管理費は低減する。従前の管理費で賄おう
とするからだ。例えば、新事業ごとに新に給与計算要員など総務を構える
バカはいない。

安倍内閣もようやく財政出動に舵を切った。
新都知事の成功を祈る。(28.8.1)


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