2016年08月09日

◆「戦争」と同じく恐ろしいシナリオ

宮崎 正弘 



<平成28年(2016)8月7日(日曜日)通算第4983号> 


 〜尖閣、南シナ海で起こりうる「戦争」と同じく恐ろしいシナリオ
  中国原発、事故隠し、深刻な技術者不足が次の大事故を予想させる〜


 現在、中国の原発は18基が稼働しているとされる。2020年代央には35基体
制になつと中国は豪語している。

 香港から西へ200キロ。楊江に建設された原発は5基。最近、事故隠し
が問題となった。

2015年3月、ポンプ故障による事故が起きていたのは、この楊江原子炉で
ある。現場で4人のエンジニアが相互の連携が出来ず、事故を起こしたが
報告を怠った。ところが事故隠しがばれたのは1年後である。

後日、主任は左遷され、残り3人は訓戒処分を受けた。

厳格な内部規定があれば、この報告遅れは絶対に起こりえないと専門家は
言う。安全基準が曖昧で、管理システムに問題が多きことは前から指摘さ
れてきた。

どうやら主因はエンジニアとオペレーター不足らしい。

 
「次の10年間に(増設される原子炉の数を勘案して)3万人から4万人の
エンジニアとオペレーターが必要だ」と清華大学の原子物理学専門家は指
摘している(サウスチャイナモーニングポスト、2016年8月6日)。

中国は、2030年に100基の原発をつくると放言しているが、この目標達成
には別途に5万から8万人のエンジニアとオペレーターが必要であると計
測されている。

現場からはエンジニアが不足だというのに、次々と職場を去る現象が起き
ている。

理由は賃金が安く、応用の利くIT産業からのスカウトで、さっさと高級
な職場へ移動するためである。原発オペレータの平均月給は12万円から
15万(IT産業へ行けば20万円が最低ライン)。

問題は近未来に予想される事故である。

管理体制の不備、エンジニア不足、そしてお粗末きわまりない技術だか
ら、事故は必ず起きると考えられる。

チェルノブイリ原発事故はウクライナで起きたが風向きのため、最悪の被
害を蒙ったのは北隣のベラルーシだった。ベラルーシの医療体制見学のた
め、福島県関係者が頻繁に訪れたという話を先週、ミンスクで聞いてきた
ばかりだ。

同様に事故が起きたときに強い偏西風が吹いていれば、被害は中国沿岸部
より、日本である。

だからこそ、尖閣戦争勃発や南シナ海戦争と同様に、この中国の原発事故
(あまりにお粗末な技術ゆえに、懸念は深まるばかりであり、英国が中国
からのオファーを再審査すると言い出した背景もこれである)への対応が
喫緊にもとめられている。

      
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