2016年08月12日

◆紅3代の国外逃亡が続出

宮崎 正弘
 

<平成28年(2016)8月10日(水曜日)通算第4986号>


 〜紅三代の国外逃亡が続出、巨額を持ち逃げ
  こんどは全国政協前副主席の息子と内蒙自治区前主席の外甥〜


全国政協前副主席陳茎元の息子の陳暁雨と内蒙古主席パテルの外甥、包学
峰が国外に逃亡した。

両名は20億元(300億円)の賄賂事件が絡んでいるとされる(博訊新聞
網、16年8月9日)。

内蒙古自治区はレアアースをめぐって利権騒動が起こり、くわえてレアメ
タル一般の宝庫、くわえて石炭が豊富であり、つねに黒い利権が噂されて
きた。

漢族が大量に入植して以来、元蒙古王といわれたウランフ一族は追放され
たが、漢族のトップが任命されてから、新しい利権構造が構築され、鉱山
開発と銀行貸し出しの癒着構造が指摘されてきた。

フフホトの商業銀行が高官の経営する鉱山やホテルなどに巨額を貸し付
け、その取引の賄賂など、日本と直接絡むレアアースの突然の四倍、八倍
の値上げという暴挙も、こうした利権に絡む構造から派生した問題だった。

第2の都市のパオトウには「レアアースホテル」という高層ビルが建ち、
40階建てか、それ以上。中はがらがら、宿泊客もまばら、きっとこのホ
テルも経営不振に陥っているに違いない(四年前に筆者もパオトウに行っ
たが、このホテルは見ただけで幽霊屋敷然としてほり、宿泊を敬遠した)。

他方、北京では馬健と令計画の汚職に繋がる追加捜査がまだ進んでおり、
ふたりの女性高官が取り調べを受けたと報道されている。

馬健は前国家安全部副部長、令計画はいうまでもないが、前中央弁皇室主
任で胡錦涛の右腕だった。

捜査対象となったのは全人代常任委員、前中欧紀律委員会副書記だった鳥
駝。そして全人代副委員長、前中央組織部常任副部長だった沈妖妖
(「妖」は「足」扁)。

2人とも女傑として知られ、エリート街道を驀進する過程で、上司のス
キャンダルに巻き込まれたのか、あるいは官僚機構の中で否応なく巻き込
まれる汚職に関連したのか、習近平、王岐山コンビの反腐敗キャンペーン
が、この二人の女性をどのような処分とするのか、北京官界の注目が集
まっているとされる。

      

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