宮崎 正弘
<平成28年(2016)8月12日(金曜日)弐通算第4990号 >
〜台湾企業「鵬海」のシャープ買収は3888億円
67%株主に、ようやく「中国」が送金を許可した〜
奇妙な話である。
「台湾」の鵬海精密工業が、日本のシャープを買収するという決定は2月
のことである。それから半年、契約は成立しなかった。ひとえに「中国」
の当局が独禁法抵触のおそれありと審査しており、送金を止めていたから
である。
8月11日、中国当局はようやく鵬海のシャープ買収を認めて、送金を許可
した。買収額は3888億円。これで同社はシャープの67%株主となる。
結局、鵬海は「台湾の」経営者だが「中国の」企業であることが歴然とし
てきたわけで、日本のメディアが報じていたように台湾企業の日本企業買
収というM&Aではなく、性格が異なることが分かった。
米国では中国が薦めたハイテク企業の買収をすべて認めていない。国家安
全保障上、由々しき問題、すなわち技術の移転が行われるからである。
日本のは、このようなハイテク企業の買収を手をこまねいてみていて良
いのだろうか。