2016年08月15日

◆米国の大本営発表

Andy Chang



「わが方の損害軽微」

8月11日木曜、米国国会の共和党の特別調査本部は、国防部のイス
ラム国(IS)との戦いの戦況報告はいつも楽観的に改竄(かいざん)
されていたと発表した。

共和党の「情報、武器、歳出委員会」が複数のアナリストから受け
た苦情によると、ペンタゴン中央本部(CENTCOM)に彼らが報告した
情報が事実より楽観的に変更されて報道されていると言うので、国
会では去年12月から調査を始めたと言う。

CENTCOMとはUS Central Commandの略称、つまり国防部中央司令部で、
第二次大戦の日本軍部の大本営と同じである。アメリカの大本営は
2014年から2015年にかけて情報部員の戦況報告を「一貫してポシテ
ィブ」なように改竄していた」と言う。

思えば私が子供の頃、第2次大戦末期の日本の大本営発表はいつも
「わが方の損害軽微」だった。今回の調査報告によると、アメリカ
大本営が戦況報道を改竄したのはベトナム戦争以来なかったことだ
と言う。

この17ページからなるタスクフォースの報告書には、ホワイトハウ
スが情報操作に関与したとは書かれていない。だが今年4月に引退
したCENTCOMの元主任、オースチン中将(Gen.Lloyd Austin III)を
強く批判している。オースティン中将は2013年5月に引退したJames
Mattis 中将の後任で、彼が着任したあと、情報の改竄は2014年中
期に始まったと言う。

調査報告によると、CENTCOMの報道はいつも複数の上級アナリストの
分析と違っていたそうである。下から上がってくる複数の報告を「米
軍にポシティブなように」報道していたと調査報告は言う。

調査委員会のMike Pompeo国会議員は、「CENTCOMの報道は明らかに
不正操作されていた。これは非常に危険なことである。発表はいつ
もISは弱いチームでアル・カイーダは敗走しているように書かれて
いた。我々はこれまでこのような情報操作を見たことがない」と
Foxnewsnに告げた。

ホワイトハウスはこの報告について、我々は誰にも圧力を加えたこ
とはないと発表した。オバマは常に「綱渡りのような態度で」一方
では米軍の戦果を賞賛し、もう一方ではテロリストの海外における
拡散を警告していた。8月4日のペンタゴンにおける記者会見でオ
バマは「ISILは無敵ではない、いつかは撃滅される。しかし状況は
非常に複雑なので武力だけで解決出来るものではない。」と述べた。

国会は今後も調査を続けると発表している。ペンタゴンも独自にこ
の件について調査するとしている。



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