阿比留 瑠比
民進党の岡田克也代表に深い同情を覚えたのは、初めてのことだった。
9月の党代表選への出馬を表明した蓮舫代表代行が23日、日本外国特派
員協会での記者会見で、こう言い放ったことについてである。
「私は岡田代表が大好きです。ただ、1年半一緒にいて、本当につまら
ない男だと思った」
手元の角川書店の辞書によると「つまらない」とは(1)おもしろくな
い。興味がない(2)価値がない。とるにたりない(3)ばかげている−
といった意味である。直属の部下、しかも後継代表の大本命からここまで
はっきり断じられたら、普通はへこむ。落ち込んでしまう。
蓮舫氏は一応、「大好き」という言葉も添えてはいるものの、フォロー
になっていない。続けて「人間はユニークが大事だ。私にはそれがある」
と述べていることから、岡田氏には独自性も欠けていると指摘しているに
等しい。
それでは蓮舫氏はどんな政治家なのだろうか。記者会見では将来、首相
の座を目指す考えもにじませながら、こう述べていた。
「(女性で台湾とのハーフの)私がトップを目指す、トップに立つとき
が来たときには、日本が変わったという大きなメッセージになると思う」
「われわれは平和憲法を保持しているので、集団的自衛権は行使できな
い。安全保障関連法は違憲の疑いがあるので反対だ」
蓮舫氏は改めてこう述べたが、平和憲法を保持するとどうして集団的自衛
権が行使できないのか論理に飛躍がある。昨年夏の安保関連法案審議中、
街頭演説で「戦争法案絶対反対!」と訴えていたのに比べると幾分落ち着
いた物言いだが、安全保障面では「岡田路線」を引き継ぐのだろう。
菅直人内閣時代の平成22年10月、衆院内閣委員会でのことだ。行政
刷新担当相だった蓮舫氏が、自分を指さし笑う海江田万里経済財政担当相
に対し、指さしを返してこう爆笑する場面があった。
「最悪でしょ。このオヤジ!」
もし代表に就くことになっても、あんな緊張感のないつまらない国会は再
現しないでほしい。(論説委員兼政治部編集委員)
産経ニュース【阿比留瑠比の極言御免】8.25 01:09更新