宮崎 正弘
<平成28年(2016)8月24日(水曜日)通算第5004号 >
〜ロシア、イランに24億ドルの信用供与、70のプロジェクトを契約
S300対空ミサイルシステムをイランに納入〜
ロシアは8月21日、懸案だった対空防衛ミサイルシステムをイランに 納
入したと発表した。
同システムは2007年からイランに配備されていたのだが、核開発疑惑 で
2010年の国連決議により、ロシアもイラン制裁に加わったため、数 年間
凍結されていた。商談の額は8億ドル。
またロシアはイランにスホイ戦闘機を供与するとし、具体的交渉に入った。
ロシアが誇るスホイ戦闘機はF16に匹敵するシロモノと言われ、中国 も
数百機を購入している。
イランのホセイン・デガン航空旅団長(将軍)は、「ロシアがシリア爆
撃の為、イランの飛行場をつかったのは確かであるが、以後、ロシアの
ジェット戦闘機ならびに爆撃機は駐留してはおらず、ロシアへ戻ってい
る」と語った。
同時にスホイ戦闘機導入の交渉開を認めた。
他方、民間部門を含めてロシアとイランは70件のプロジェクト案件に 合
意し、ロシアが24億ドルの信用供与を行うとしているが、これらは2015年
のプーチンのテヘラン訪問時に合意されたものである。
要点は、ロシアとイランの関係緊密化が、具体的なかたちを取って現れ
てきたことであり、イスラエル、米国が注視している。