2016年09月26日

◆俳句は韓国人を虜にできるか

黒田 勝弘



日本語のリズム感と凝縮美が詰まった俳句は韓国人を虜にできるか

日本の公益財団法人・日韓文化交流基金(外務省系)の第17回日韓文化
交流基金賞に韓国の俳人、金泰定(キムテジョン)さん(74)が選ばれ来
週、ソウルで贈呈式がある。基金賞で俳句関係は初めてだ。俳句は代表的
な日本文化。日本語人口が世界一の韓国にしてはこれまで意外に俳句の存
在感は薄かった。これを機に関心と愛好者が広がればと思う。

金泰定さんは韓国外国語大学名誉教授で日本文化研究者でもあるが、戦
後派の俳人として1992年に初めて韓国で俳句会「草笛」を結成。翌年
には在韓日本人たちとともにソウル俳句会を立ち上げるなど、日韓俳句交
流に大きな功績があった。韓国では珍しく俳句の研究者でかつ実作者であ
る。俳号は「碧雲」。

韓国の自然も四季の変化が鮮やかだ。季節を象徴する季語を生かす俳句
は、韓国人にも合うと思うのだが関心はいまいちだ。「文字数5・7・5
のリズム感と凝縮美が韓国人の感覚には難しいから」という説もある。し
たがって韓国では韓国語に翻訳された俳句の出版はほとんどないという。

韓国語でうまく翻訳されれば韓国人にもっと俳句の味わいを分かっても
らえるかもしれない。金碧雲(きむ・へきうん)先生には実作のほか、こ
の翻訳という至難の業にもぜひ取り組んでほしいものだ。
産経ニュース【ソウルからヨボセヨ】2016.9.24


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