阿比留 瑠比
日韓合意、河野洋平元衆院議長の愚説に呆れる 誰の後始末なのか
のこのことテレビに出てきて、またテキトーなことを得々と語ってい
た。4日のBSフジ番組に出演していた河野洋平元衆院議長のことであ
る。政治家はもともと我(が)が強く、自分が一番だというタイプが多い
ものだが、それにしても「重鎮」「大物」と言われるOBたちに、自身を
全く省みずに現役政治家の足を引っ張りたがる者が目立つ。
「(合意の)内容の外であり、毛頭考えていない」
安倍晋三首相は3日の衆院予算委員会でこう述べ、慰安婦問題に関する
昨年12月の日韓合意に関連し、韓国の元慰安婦支援財団が求めている首
相の謝罪の手紙を出す考えのないことを表明した。河野氏はこれに対し
て、早速、こんな批判を展開したのである。
「もう少し言い方はあったのではないか。人間性の問題かなと思う。
もっと寄り添った言い方があったかもしれない」
どうしてそこまで韓国側に寄り添わなくてはならないのか、さっぱり理
解できない。人間性まで持ち出す話だろうか。
安倍首相の発言は、韓国お得意の「ゴールポスト移動」にはもう付き合
わないとの日本政府の立場を示したものであり、当然のことである。首相
は合意当時、周囲にこう話していた。
「同情深い者たちにおけるよりも大きな愚行が、この世のどこかで行われ
ただろうか。同情深い者たちの愚行以上に多くの悩みを引き起こしたもの
が、この世に何かあっただろうか」
元慰安婦の女性らの言葉を無批判に垂れ流すことを「良心的」な報道だと
疑わなかったマスコミや、必要以上に彼女たちに寄り添おうとするあま
り、証拠資料も日本側証言もないまま慰安婦募集の強制性を認めた河野談
話のあり方こそが、慰安婦問題の原点である。
河野氏ら「同情することにおいて至福を覚えるような、あわれみ深い者た
ち」(ニーチェ)こそが、慰安婦問題をいたずらに悲劇化し、複雑化させ
て拡大し、その解決を遠ざけてきた。
安倍首相をはじめ現在の政府は今、むしろ河野氏らの後始末に悩み、追わ
れているのである。そこに気づくべきだろう。(論説委員兼政治部編集委員)
産経ニュース【阿比留瑠比の極言御免】2016.10.6