2007年06月09日

◆丹頂からフラミンゴ

                         渡部亮次郎

丹頂とは頂の赤いこと、丹頂鶴が有名である。トップの指導者がマルクス(赤色思想)主義に染まっているところから「丹頂鶴」と揶揄されてきた日教組(日本教職員組合)が2007年6月8日で結成から60周年を迎えた。

日教組はGHQ(連合国軍総司令部)の指導で結成された。小学校から高校の教職員まで、最高時の1958年には全教職員の86%にあたる57万6000人というマンモス組織だった。

GHQそのものがアメリカ民主党リベラル急進派で占められていたことから国の教育政策に悉く反対し、下からの改革を目指すよう宿命付けられていたように政治闘争に明け暮れるようになる。従って政府の文部大臣は日教組に対抗できる人物が優先された。

私から見ていると、戦争中は「早く大きくなってお国のために戦って死ね」と戦争に狩り立てる教育を徹底していたものだから、敗戦となった途端、自己批判が過ぎて反政府を主張することで保身になったように見えた。

それまでの日本では学校の先生といえば「聖職」として尊敬された。しかし日教組が出来てからは先生は単なる労働者に墜ちた。そのためか先生たちは法律で禁止されているストライキをして軽蔑される場面もしばしば。

昭和30年代以降、勤務評定反対闘争や全国学力調査反対闘争を次々に展開。昭和35年に岩手県の盛岡放送局(NHK)に赴任したら、岩手県教祖は頑強な学テ反対闘争。委員長らが県警本部に逮捕、起訴された。

その委員長が岩手1区から社会党の衆院議員に当選する時代が何年も続いた。平和教育に名を借りた反日教育、徒競走に順位を否定する極端な平等主義。学級崩壊、学力低下。

その実態を昭和45年ごろ身にしみて感じて、息子をあわてて私立に転校させたし、娘も公立には入れなかった。

8日の産経新聞(26面)によれば、昨年12月、教育基本法が改正され「教育は法律に基づいて行われるべき」との一文が追加され、伊吹文科大臣は「法律に基づく教育行政は不当な支配に当らない」と言明、日教組の後ろ盾を吹っ飛ばした。

それは旧教育基本法10条にあった「教育は不当な支配に服することなく」の「不当な支配」を「国の支配」と同義語に日教組が曲解していたところを明確に否定したものだったからである。

それでも現場レベルでは反日教育や過激な性教育が一部とはいえ未だに行われているのが実情。だから昔は組織のトップが赤いから日教組のことを自民党文教族は「丹頂鶴」と揶揄したものだが、今では下部が赤いので「フラミンゴ」日教組である。

文科省によると平成18年10月現在の日教組加入者数は26万6345人。加入率ハ28・4%である。前年同期より0・7ポイント減少し、過去最低を更新した。全国学力調査は復活したが、もはや昔のような全国的な反対闘争を展開する力は無いようだ。

日教組の年齢層はベテランのほうが圧倒的に多い。だから、いわゆる団塊世代の大量退職時代を迎え、加入率は急激に低下し、間もなく20%の大台維持も難しくなるという見方がある。それでも日教組は消えない。それが悩みだ。2007・06・08
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