2016年10月26日

◆世界は暴言、放言時代

宮崎 正弘 



<平成28年(2016)10月25日(火曜日)通算第5071号 >

〜世界は暴言、放言時代。こんどはイラン大統領が次期米大統領を
  「だれがなっても『悪い』か、『もっと悪い』かだ」とロウニハ〜


 世界は暴言で満ちあふれている。
 「ヒラリーは嘘つき」なんてトランプの暴言も、今や何のパンチもない。

「オバマは売春婦の息子」(ドゥテルテ比大統領)。

イランのロウハニ大統領はインタビューに答えて曰く。

「誰が次期米国大統領になろうとも、それは『悪い』か『もっと悪い』
かだ」(エルサレムポスト、10月24日)。

「米国は200年間民主主義政治を貫いたなどと言うが、この間に50
回の大統領選挙をおこない、そのモラルを見ても、政治倫理的に立派なも
のと言えるのか。米軍の軍備では、いまやイランのパワーをまかすことは
できない」とロウハニは付け加えた。

オバマの腰抜けがシリア問題を悪化させ、その結果がEU諸国を蝗の大
群が襲って、経済難民問題はEUの分裂を招来させようとしているとする
分析が欧米の政治アナリストの間には主流の意見だが、EU諸国として
は、オバマ批判にうつつを抜かしている時期は過ぎた。

そのオバマ政権が展開した外交は連続的な失敗であり、アジア太平洋で
は『アジアピボット』のリップサービス。
発言から5年、米艦艇は、スカボロー岩礁近辺をうろうろと「航海の自
由」作戦を示威するだけ、その結果、南シナ海は『中国の海』と化した。
最大の被害国フィリピンは、領海問題を棚上げして、北京にすり寄った。
米国はアテにならずというわけだろう。

ベトナムはひとり意気軒昂。米艦も寄港しているが、最大の軍事的庇護
はロシア、北京とは一戦交えても構わない覚悟である。

 しかし東欧はガタガタになってロシアの外交攻勢が高まり、中東はイラ
ンとの宥和でサウジとイスラエルをモスクワへ近づけてしまった。これぞ
まさしく米国に負とでた、「中東ピボット」の失敗ではないのか。

オバマはミャンマーとキューバとの外交関係再開で、たしかに外交得点
を稼いだかも知れないが、イラン外交は拙速すぎたとの批判が米国に渦巻
いた。
 
それでもイランを重視するという背景には、やはりドル基軸体制の維持
という目的いがいには考えにくい。

イスラエルのロビィが、連邦議会工作に初めて失敗したのも、このイラン
との核合意だった。

しかし民主党としても、イスラエルとの絆を犠牲にしてまでも、こうした
外交を進めたオバマの裏にひそむドル防衛というもくろみを了解したから
ではないのだろうか。
 
イラン大統領の暴言に対して米国からの正式の反応はまだない。
     
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