2017年01月26日

◆暴れん坊マティス(国防長官)がやってくる

宮崎 正弘 



<平成29年(2017)1月25日(水曜日)通算第5177号 > 
 〜ああ、暴れん坊マティス(国防長官)がやってくる
  NATnnO、中い東は後回し、極東重視。2月上旬、日本と韓国へ〜

 トランプ新政権で閣僚人事が議会承認をうけたのは、やっと3人。
1月24日、上院委員会は、僅か1票という僅差で、ティラーソン国務長
官指名を承認した。

すれすれの11 vs 10票。土壇場でロシア認識の誤解が解けたと ジョ
ン・マケインらが賛成にまわったからだ。ティラーソン国務長官は親 ロ
シア派として知られる。

閣僚でまっさきに承認されたのはマティス国防長官で、マッドドッグ
(暴れん坊)の異名を取る彼はすでにペンタゴンに入り、指揮をとってい
る。オバマ前政権の世界戦略が根本的に見直される。

「マティス国防長官は、2月上旬に日本と韓国を訪問する」と国防総省
が発表した。

これは軍事同盟国であるNATO諸国やイスラエルを差し置いて、まず極
東の軍事情勢が焦眉の急と、アメリカが判断しているからだ。

日本は尖閣諸島を中国から執拗に狙われているが、韓国は親米政権が次
の選挙で親北派に転覆する危険性が日々高まったうえ、中国が強烈な圧力
をソウルにかけ、たとえば韓流ドラマ禁止、韓国人芸能人のコンサート中
止など、次々と対韓圧力を強めている。

米軍が提供するミサイル防衛システムのTHAAD潰しが狙いである。

米国にとっては在韓米軍をかかえ、北朝鮮の核を目前にしながらも脱米
国、脱西側そして反日活動に狂奔する朝鮮半島の南部を、いかに安定化さ
せるか。
 トランプの極東軍事戦略の第一歩がマティス国防長官来日で、はじまる。
    
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