2017年02月03日

◆江戸は眠っていたか

MoMotarou



「地球が逆回転し出した日1853 其の四」

『驕れる白人と闘うための日本近代史』 松原久子著より
 ーーー 江戸幕府が不安だった理由はまさにここにある。

       ☆彡

原著はドイツ語。相変わらすトランプ騒動が大きいので。。。タイトルは
小生。嫌なら来るな中国人様(アパホテル支持!)

(転載 始)

■居眠(いねむ)りはしていなかった日本
 江戸幕府が不安だった理由はまさにここにある。

アヘン戦争を、江戸幕府ほど高い関心を持って注目していた政府が世界の
どこにあったろう。アヘン戦争に至るまでの前史、敗北した後の中国の惨
状を、日本の政府ほど熱心に分析した政府も他にはなかった。

危機感は幕府内部にとどまらず、広く一般大衆の間にも広がって、侃々
諤々(かんかんがくがく)の議論が行なわれた。アヘン戦争に至る経緯に関
する本と、戦争が終わってからの中国の惨憶たる有様が書かれた本が出版
され、多くの人に読まれた。

200年前に鎖国が始まって以来、政府のタカ派の人たちがいつも言ってい
た「白人は与し難く、危険である」という警告が正しかったことを、初め
て一般世論が認めたのだった。

■「白人」の悪い性格

白人は何かが欲しいとなれば、絶対譲歩しない。彼らは欲しいと思ったも
のが手に入らなければ、別の方法を考え出して目的を達成する。彼らに扉
をほんの少しの隙間でも開けば、彼らはそれを無理やりこじ開ける。彼ら
をうまく説き伏せることができても、彼らは笑って、やりたかったことを
強甲に実行する。

彼らに断固として立ち向かっても、彼らは恐ろしい武器の力を使って情け
容赦なく反撃してくる。 白人からどのように身を守ることができるのだ
ろうか。

■防衛力増強に大転換

アヘン戦争に関連した中国の出来事すべてを目の前にして、幕府は細心の
注意を払わねばならないことを痛感させられた。西洋人は信用できなかった。

アヘン戦争が終わる1842年、幕府は全ての大名と各沿岸砲兵中隊の指揮官
全員に、アメリカの船が江戸湾に入ってきた1837年の時のように挑発して
砲撃をするようなことを絶対してはならない、そうなったらどんな事態に
発展するか予測がつかない、という厳重な指示を与えた。

と同時に幕府は、兵器を早急に近代化し、沿岸と港の防備を徹底的に強化
し、200年もの間放棄していた艦隊を建設するだけでも、さしあたり国の
最低限の防衛になり得ると考えた。

■何と「蒸気機関」等の国産が始まっていた

そういう事情だったので、ペリー司令長官が例の黒船、すなわち東インド
艦隊を率いて現れる10年前にはすでに溶鉱炉は操業し、鍛造工場や鋳物工
場が建設され、大砲を製造することができる旋盤とフライス盤の開発が始
められていた。蒸気機関はオランダの設計図に基づいて造られ、固定した
動力装置として次々に工場に設置されたり、エンジンユニットとして船に
取り付けられ始めていた。

残念なことに、日本がヨーロッパの技術を早急に取り入れた動機は、ヨー
ロッパ人の独創性を讃美したからではなかった。そうではなくて、むしろ
その動機は、欧米列強の隠れた意図に対する不安と不信感にあったといわ
ねばならない。そしてその不安と不信感が日本人をかくも大急ぎにさせた
のであった。

■「平和ボケ」していなかった幕府

その不安と不信感がいかに正当であったか、再三江戸湾に姿を現す欧米の
船団に対する幕府の極度な慎重さがいかに理に適っていたか、中国の悲劇
が明らかにしてくれる。

「アヘン戦争後、中国は欧米列強に対して実に大幅な譲歩を行なったが、
欧米列強はそれでも不服であった」 これはブリタニカ百科事典からの一
文である。それでイギリスは、一八五六年にごく些細な出来事を新たな戦
争を始める言い掛かりにしたのだった。中国船籍のアロー号が密売のため
にアヘンを積んでいた。(転載終)

■歴史教科書とは違う雰囲気だった

高校の日本史などで学んだ幕末の様子とは違う、松原さんの本は嬉しくな
りますな。私たちの頭の中を書き直す気迫で迫ってきます。

江戸の「鎖国」はいわゆる「管理貿易」の事であり、「国防政策」であり
ました。江戸時代が遅れた時代の様に書かれたりするのは、それで得をす
る勢力が“戦後にも”いたからでしょう。祖先たちは一生懸命やっておりま
した。だから今日の日本がある。

        庶民が頑張る大日本! (笑)!!!
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