2017年02月22日

◆アンティグア・バーブーダ

宮崎 正弘 

<平成29年(2017)2月21日(火曜日)通算第5195号  

〜アンティグア・バーブーダってカリブ海の国を知ってますか?
何故か、この国の無任所大使を中国人実業家が担っていたのだ〜


アンティグア・バーブーダは歴とした独立国家。ドミニカの北方、カリブ
海東部の小アンティル諸島に位置するアンティグア島、バーブーダ島、レ
ドンダ島からなる島嶼国家で首都はセント・ジョンズ。面積は我が国の種
子島くらいしかない。
 
コロンブスが発見したが、スペイン統治のあと、イギリス連邦加盟国とな
り、大英連邦の一員ではあるものの、米軍のレーダー基地がある。

兵力はと言えば陸軍が125名、沿岸警備隊が45名。これで1個の独立国家
とよんでよいのか、どうか。人口は9万2000人。主要産業はサトウキビと
ラム酒、そして観光業しかない。

このアンティグア・バーブータに目を付けたのは、いうまでもなく中国で
ある。タックスヘブンとして何処まで利用できるか?

2014年8月、この国のブラウン首相が北京へ旅発ち、習近平主席と李克強
首相に面会した。

といっても、この国への最大援助国は米国でも英国でもない。日本であ
る。合計60億円近い無償援助をしている。

実は、この国の外交官パスポートを持ち歩き、「無任所大使」として任命
されていた外国人がふたりいる。

ひとりは有名なハリウッドスターのロバート・デニーロで、おそらく名誉
大使か、観光大使として、同国の観光宣伝にひとやく買ったのだろう。ス
ティーブン・セガールだってロシアの名誉領事ですからね。

さてもう1人の人物とは肖建華である。

そう、あの悪名高き香港財閥。現在行方不明。おそらく中国に拉致され
た。香港の最高級ホテル「ファー・シーズンズ・ホテル」に長期滞在して
いた。

妖しげなインサイダー取引の元締めとして知られ、太子党のファンドに深
く絡む。


 ▼周近平は本気で江沢民にとどめを刺すのか?

この肖建華事件は、これから北京中南海を激甚に揺らすこととなるだろう。

華字紙を総合すると、肖のバックは江沢民、曽慶紅、賈慶林ら江沢民政権
の大物がすらーりと並んでいる。

習近平は、どうやら本気で江沢民一派の退治に向かうようで、ということ
は大権力闘争のどろどろが展開される。これまでの薄煕来、徐才厚、郭泊
雄、周永康らの失脚は、小さな事件だったと総括されるようになるかも知
れない。

肖建華が大使の公用パスポートを保持していたのは2014年8月8日から2
年間で、英語名「XIAO JIAN HUA」と写真入りのコピィがサ
ウスチャイナ・モーニングポスト紙にすっぱ抜かれた(2月20日)。

このパスポートの発行直後にアンティグア・バーブーダの首相が北京を訪
問したのだった。
      
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