2017年04月29日

◆800年前のカボチャ

永冶ベックマン啓子



アメリカの考古学の学生達が、ビスコンシンの昔のインデアン集落地域で
土壌発掘調査をしている時、素焼きのような器を見つけ丁寧に堀り出し
た。ワクワクしながらその蓋をソッとあけてみると、その中には多くの明
らかにカボチャの種が保存されていた。

調査によるとそれは800年前に当時のアメリカ原住民が保存したものであ
る事が判明した。学生達は、試しにその種を植えて見ると、なんと嬉しい
事に発芽しドンドン成長して細長くて随分大きな今まで見た事も無いオレ
ンジ色や薄い緑色、表面が滑らかなカボチャが沢山穫れた。

食べてみると糖分が多くてパサパサしなく、実に美味しいカボチャで種も
沢山取れ、昔原住民はこんなに美味しいものを食べていたのか、と皆感心
した。アメリカではこの種は存在しなくゲテ・オコソミンと命名された。

 その写真から、日本では岐阜県高山市丹生町で自家用野菜として栽培さ
れていたものが特産品となりで、野口種苗飛騨高山に来歴不詳で伝わる伝
説上の(両面宿儺)スグナカボチャと同じと分った。

果肉は黄色、へちまの如く50〜80cmと長く、重さも2,5kg前後、中に
は5kgと大きく育つものがあるそうだ。収穫期は8〜10月で2001年淡い
緑色に濃い緑色のまだら模様が入り表面は滑らかなカボチャをスグナカボ
チャと命名された。

最近になって南米のメキシコの洞窟遺跡で紀元前5500〜7000年の地層から
カボチャの種が発見されて、中南米原産説が定説になっている。

日本には1541年に大分に漂着したポルトガル船が、大名の大友宗麟にカン
ボジア産のカボチャ (現在の日本カボチャ)を贈ったのが最初と言われ
ている。

ヨーロッパへは、スペイン人が16世紀ナスやトマト、ジャガイモと共にカ
ボチャも南米から持ち運ばれ、食糧難を救った経緯がある。最近ドイツで
は、オレンジ色のカボチャが“Hokkaido“と命名されて、市場に多く出てい
て、スープ用に人気がある。

一番知られているのは、薬用カボチャのククルビタペポ種、かかなり大き
なカボチャを割ると、中には皮を被らない緑色の種があり、この種からの
オイルが膀胱強化と前立腺肥大予防に知られている。

果肉は美味しくなく、昔は貧乏人の野菜といわれていたが、現在は畑に肥
料として捨ててある。観賞用も含めて、カボチャの種類は300種とも言わ
れている。

日本では、古い種といえば、大賀ハス(オオガハス、おおがはす)は、
1951年(昭和26年)、千葉県千葉市検見川(現・千葉市花見川区朝日ケ丘
町)にある東京大学検見川厚生農場(現・東京大学検見川総合運動場)の
落合遺跡で2000年以上前の古代のハスの実を発掘、その種から発芽・開花
したハス(古代ハス)が有名である。

2012 年、ロシアの研究チームはシベリアのツンドラから発見された 3 万
年前の植物の種子から発芽させる事に成功している。 開花したのはナデ
シコ科の「スガワラビランジ」。何と言う震えるような神秘的とも言える
壮大なロマンではないか。

植物の種は、直射日光が当らなく、暗く極端な湿度が無いという一定の条
件の場所ならば、ほぼ無限に近い命があるという事です。当に不老不死の
世界がここにあり、何時か目を出し成長して、花を咲かせ実をつけて、ま
た子孫を残し増やす為に大切な種を作る、という重要明確な目的を持ち、
ほぼ永遠の命で仮眠できるという事です。

ある一定の季節の温度や湿度の条件下でしか発芽しないように、種は自ら
強力な酵素阻害物質/アブシジン酸やトリプシンインヒビターを持ち保護
するように仕組まれている。

それゆえ生の種は例えばぶどう、すいか、林檎、柿、みかん、また玄米、
大豆、小豆などはそのまま人が食べては、酵素阻害物質に毒性があり健康
障害を起こす。

本年3月23日の日本の国会では主要農作物種子法の廃止法案が自民党と公
明党の賛成多数で可決・成立となった。この法案は「種子法」とも呼ば
れ、日本の種子を守っていた規制を撤廃して海外に開放するという内容。
遺伝子組み換えで、この種の神秘的とさえ言える大自然の法則に反して、
お金儲をしたいという愚かな人間の浅知恵の技術で、自殺する種を作った
のは“大自然の創造主神への冒涜”であり、それを日本が許すならば日本人
も自殺への道をゆっくりと歩みだしていると考えられる。既に、GM食品
を日本人は世界でも一番多く消費している。

今ドイツでは、化学会社バイエルと死神企業モンサント社の合併に強い反
対運動が起きている。ドイツはGM食品は禁止されている。

                     (在ミュンヘン)



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