2017年05月02日

◆回廊と朝鮮半島有事

大江 洋三



回廊とは廊下の事で、簡単に通り抜けできるという意味である。

ヨーロッパで該当する典型的な地域にポーランド回廊というのがある。ウ
イディペキで調べると、ポーランドは有史以来、何度も消滅をくり返して
いるし、領土も広くなったり狭くなったりしている。

20世紀に入って典型的な例は、スターリンとヒトラーにより、簡単に通路
にされ、戦場にされた事だ。

大きな理由として、平坦地で両サイドが通り抜け易かった事。両サイドが
強すぎて、強力な専制君主が育たなかった事などが挙げられるだろう。
ポーランド出身のショパンのフアンであるが、優美ではあるがどことなく
物哀しい。

ポーランドの政治は今も揺れている。ロシアが繁盛すれば親・ロ、ドイツ
が繁盛すれば親・独。

同様な事は、朝鮮半島にもいえる。満州(現・シナ東北地方)との国境沿
いに白頭山という高山があるだけで、半島を形成する尾根は東の海岸沿い
に偏在する。よって、ひとたび北の鴨緑江を渡れば、シナ王朝或いは満州
地方の民族が雪崩れ込む事は容易であった。

南には、海を挟んで強力な海洋国家の和(輪)国がいたから、やはり東ア
ジアの回廊になった。今は、和国に代わって米国になっている。

実際、豊臣秀吉は半島を明成敗の為の通路にしている。秀吉は半島を得る
野望は無かったが、明・征服の兵站基地にした事は確かである。

しかし、当時の李氏朝鮮は、農・工共に全く兵站の用をなさず、農耕を教
えたり道路整備したり基地作等と、兵站作りに加藤清正ほか軍司令官達の
持ち出しが多かった。よって、不人気の朝鮮開拓は家康により中止された。

今、北朝鮮問題で揺れているが、韓国人は回廊慣れして何とも思っていな
いのではないか。彼らの最大の関心事は周りの誰が強いかだけ。強い方に
付けば身の安全が保障されると考えるのは習性というか、回廊に住む人た
ちの智慧みたいなものだ。

だから、どっちが強いかウロチョロする、そして周りの利害を呼び込み火
薬庫になる。

EUが瓦解すると、再度、ポーランドの国境線は怪しくなるから、ショパ
ンファンとしては、EUが存続する事を願っている。

半島の場合は、北と南のどちらかが潰れるしかなさそうだ。その場合、隣
の我々には高い物につきそうだが、いつも目先の利害で、右に左にナヨナ
ヨされるより余程ましである。

南北に細長い回廊は、1本道が良いのに決まっている。


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