2017年05月06日

◆「措置入院」精神病棟の日々(33)

“シーチン”修一 2.0



GWで子・孫たちはあちこちへ(乳母、スポンサーの?)“春琴”カミサンを
伴って出掛けているが、毎日が大型連休、シルバーウィークの小生は炊事
がかなり軽減されたのでとても助かる。

で、ゴロゴロしているかというと、相変わらず修繕や創意工夫で何かと忙
しい。「老後の生活で大事なのはキョウイクとキョウヨウだ」そうで、
「今日行くところがある」「今日用事がある」のがいいらしいから、小生
はその忠実な実践者だ、いささかやり過ぎだが。

先日、新人の医者に「生活や具合はどうですか」と聞かれたので、「とて
もいいですが・・・まあ、猿山のボス猿が私から家内へ移ったということ
で」と答えておいた。よぼよぼ老人はサルのみか。

春琴の機嫌は良いが、「気持ちは相変わらず揺れているの?」と問診する
と、「小さな揺れはあるけど、それはあなたと一緒よ」と言う。まあ徐々
に心を許すようになるだろう。逆だったりして・・・

そう言えば、小生のことを「アンタ」「修一」から最近は「あなた」「修
一さん」になってきたが、これは小生が春琴にとってインサイダーの人か
らアウトサイダーの人になりつつあることを示しているのかもしれない。
いわゆる「距離を置く」ようになったのかもしれず、それは良いことなの
かどうか、今のところはよく分からない。考えすぎると発狂しそうだから
スリープにしておこう。

承前「心理検査報告書」から。【 】は小生の感想。

*これからの生活のなかで参考していただきたいこと

人との関わりが負担になると言っても、生活のなかで他者との交流は欠か
せないものです。修一さんのこれからの生活のなかで、ご参考にしていた
だきたいことを数点お伝えいたします。

1)あまり長く同じ対人場面を続けると、主観的で強引な主張が強まって
いく傾向があり、場合によっては不安定なこころの状態に陥ることもあり
ます。一度距離をおけば、冷静な状態に戻れる方ですので、適宜距離をと
るように心がけましょう。

2)自分だけの静かな時間を持つことで、こころが開放され、そのことが
修一さんの良い休息につながるようです。ご自分一人で過ごす時間も、ぜ
ひ大切になさってください。

3)これまでの生活のなかで、ご家族に対しても、知らず知らず強引な主
張をするようなことがあり、それがご家族との摩擦になっていた可能性も
あるでしょう。

退院までの心理面接のなかで、ご家族や他者とうまく折り合っていくには
どうすればいいか、具体的な対応を担当心理士と一緒に考えてみてはいか
がでしょうか。以上のとおりご報告致します。

【「主観的で強引な主張が強まっていく傾向」・・・確かにそうかもしれ
ない。AはBの問題を抱えているから、遅かれ早かれCになる、と予想する
というか一種の勘が働くと、証言やら公的データ、歴史などを調べて「A
はCになる」と評価、断定し、「だから我々はこうすべきだ」と提案する
のが記者である小生の仕事だったから、「主観的で強引な主張」は職業病
かもしれない。

これには、熱心な読者から「ナリチュウ記事はよしてくれ、スベ記事にし
てくれ」と指摘されたことが大きく影響している。記者は責任や非難を避
けるために「成り行きが注目される」=ナリチュウ記事にする傾向があ
る。逃げ道を用意しているわけだ。ところが読者、特に組織の方向性に関
わる人々は「こうすべきだと思う、業界紙にもそうすべきだと書いてあ
る」とレポートを上げたい。だから「こうスベキ」と断定した「スベ記
事」を求めるのだ。

(産経が面白いのは阿比留瑠比ボナパルトや曽野綾子のように「スベ記
事」が多いからだ。断定を避けたようなリベラル風の記事は小生は嫌いで
ある)

「主観的で強引な主張」を文字でなく、話すとなると簡潔、簡略にするか
ら「強引」とか「妄想」と受け止められやすいから、小生はいつの間にか
無口、と言うか、言語障害的になってしまった。これも職業病なのかもし
れない。

ところで「エコノミスト」は自称他称を合わせて日本に1000人はいるので
はないか。世界経済から市町村自治体の経済まで、それぞれ得意とするエ
コノミストがいる。株や為替の専門家、各業界の専門家などもいる。とこ
ろが1990年のバブル崩壊を予測したエコノミストは「たった一人」という
記事を読んだことがあるが、このエコノミストは完全に無視されたよう
だ。キチ○イ的バカ、と相手にされなかったのだろう。

キチ○イ的バカと、キチ○イ的発明家/実業家/政治家/思想家/芸術家・・・
ゴッホは発狂して耳をそぎ落とし、やがて無名のまま死んでしまったが、
世界でたった一人、弟だけは兄ゴッホの才を評価していた。もっともゴッ
ホの作品は弟のベッドの下に放置されていたそうだが・・・

誰がどう豹変するか、「主観的で強引な主張」がやがては正論となるかも
しれない。キチ○イの小生としてはそれを望むが、どうなるものやら。西
郷翁曰く「金も地位も名誉も要らないという人は始末に困る」、それその
もののセゴドンは不平士族とともに自裁し、そして惜しまれ、やがて「西
郷星」として庶民の敬愛のまなざしを浴びた。

誰が星になるのか・・・誰にも分からないのだろう】(つづく)2017/5/4



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