2017年05月28日

◆高官の腐敗暴露続ける

宮崎 正弘



<平成29年(2017)5月26日(金曜日)参 通算第5307号>   

 〜中国当局の神経を逆なでする郭文貴、高官の腐敗暴露続ける
  米国メディアに突出する暴露男は、共産党高層部を震撼させ始めた〜

 (承前)江沢民派の腐敗と豪遊と海外不正蓄財を次々と暴き、米国のメ
ディアに神出鬼没の郭文貴だが、前号でも書いたようにトニー・ブレア首
相との昵懇な関係から、世界の投資家との間にコネクションを築き上げ、
スイスの銀行を手玉にとった「蛮勇」ぶりも徐々に表面化した。

とくにブレア夫人の著作(2009年出版。『私自身を語る』)の原書を500
冊、中国語訳本を5000冊も買い上げて、その政治ロビィスト的な、金銭の
配り方も、中国人の伝統的な遣り方である。

「高官らの淫行現場のヴィデオを持っている」と発言したかと思うと、王
岐山の豪邸を暴き、ヴォイス・オブ・アメリカ(VOA)などに突如出演
し、また中国語メディアやユーチューブなど西側のメディアを駆使して、
中国共産党の腐敗を暴くのだから、中国にとっては「除去」すべき対象で
もある。

郭文貴は中国の庶民にとっては人気者となっており、VOAの番組など
は、すぐさま「微博」や「WECHAT」に転載されたが、削除されている。

ヴォイス・オブ・アメリカの番組(4月19日)では3時間にわたって、共
産党幹部等の腐敗を暴き続け、北京の神経を逆なでした。同番組は生中継
だったため、放送は一時間で終わったが、中国共産党幹部等を震え上がら
せた。

翌日から中国は公式メディアばかりかインターネットなどを通じて「法螺
吹き、嘘つき」と郭文貴を避難する宣伝合戦に乗り出した。

すでに中国はインターポールを通じて、郭を指名手配していると発言して
いるが、にもかかわらず郭文貴が米国内のどこかに隠れ住んでいると推定
され、米国FBIの保護のもとにあるのでは、とする疑心暗鬼も渦巻いて
いる。

ただし、郭文貴の暴露した高官等の腐敗など、すでに多くのチャイナ
ウォッチャーにとっては既知の事実でしかなく、「博訊新聞網」などは、
「郭の最終的なターゲットは習近平ではないか」としている(同紙、
22017年5月23日)。

       
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック