2017年06月01日

◆悔しがる朝日新聞

大江 洋三



5月29日の朝日朝刊に、安倍内閣に対する世論調査記事が載っている。主
題「阿部一強」崩れぬ支持率。副題「若者・労働者層にも広がり」
3面全部使っての記事だから、朝日の危機感の表れである。

世代毎の支持率グラフまで載っていて、それに依ると、世代に関係なく大
凡50%が阿部内閣を支持している。但し、朝日教養世代の60歳以上が、や
や下がり支持率約45%になっている。

回答者は、質問者の聞き方や意思を忖度するから産経新聞が調査すると、
支持率はもっと上がるだろう。

5月3日に安倍総裁・総理が憲法9条改正を促進すると公言したから、世
論を測るために、実施した世論調査だと思われる。

編集委員の堀江浩氏の解説が付いていて、阿部内閣支持率の高さへの残念
さが滲み出ている。

支持する人の主な理由は「他よりよさそうが半数を占め、政策で選んだ人
は2割にすぎない」そうだ。

これは当り前の事で、特に現役世代は小難しい政策を勉強する暇が無い。
我々年活・暇人でも国会討論を聴いたり、法案概要を読んだりと手間暇か
かる。という訳で、テレビや街頭演説を聞いてもインチキそうで無い人や
党に投票する。

「政策がいいから」は稀である。

従って、若者の「他よりよさそう」はベストアンサーの事である。
氏は、それがよく分かっているようで、解説の最後の方で警鐘を鳴らして
いる。

高支持率に関係なく、副題は「中身の評価が大切」

「有権者は(他より良さそう)という意識が広がるあまり(中身)の評価
が甘くなっていないか」

「異論に耳を傾けず、幅広く納得を求めない姿勢を許す事につながらないか」

堀江氏は、現代民主主義の「民意の成立過程」がよく分かっていないよう
だから、氏に講釈しておきたい。

選挙で多数を得た政党が与党になり内閣を組織する。つまり民意の方向性
が決まる。一本の法案も、与党内で甲乙議論した上で内閣が採用するし、
逆の場合もある。つまり、選挙争いと与党内の議論が先行する。

内閣においては、各省庁とよく協議した上で、閣議決定(政策や法案の国
会提出)する。その後で、内閣は野党の異論に耳を傾けるために、国会に
法案を提出する。国会には、それぞれの専門委員会があり、与野党が内閣
案を廻り激しく論争する。与党が野党の異論と修正妥協する事もあるが、

最終的には、国会の多数決により政策が決定する。

漠然とした民意は、このように各段階で議論と手間暇かけて制度化あるい
は法案化される。

氏は、世論調査の結果がよほど悔しいのだろうが、最後に、東大先端科学
技術センターの槇原教授の言を借りている。

「国民は気を抜いてはならない。破局的結末を招かないよう、しっかり
チェックする必用がある」

国民とは我々の事であろうが、立派過ぎて冗談に聞こえる。国民の多くは
は日々の生活に一生懸命で、専門用語が多発する内閣案を全て理解できる
ほど暇がない。それが健全な国民生活である。

だから選挙で公平に、代議士先生を選んでいるのだ。

それに、何をもって破局というのだろうか。憲法9条改正の事であろう。
編集委員なら、人の言葉を借りず、自分の言葉で具体的意思を表さなけれ
ばならない。

折角の署名記事が泣くというか卑怯に映る。朝日諸君の立場は周知だか
ら、何を遠慮する事があろうか。


            
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