2017年06月15日

◆京都 山科近辺の祭りーそのA

渡邊 好造



山科近辺の伝統的な祭り、2回目。

1)「岩屋神社」=”八朔祭り” ・9月1日開催 ・所在地=山科区大宅中小路町 ・JR山科駅から京阪バス橘女子大停留所徒歩3分。

岩屋神社は、平安時代の寛平年間(889〜897年)に創建された。陽と陰の巨石に祭神・天忍穂耳命(アメノオシホミミノミコト)とその皇太后、皇子がそれぞれ祀られている。12世紀後半(平安時代)に園城寺(おんじょうじ、通称・三井寺)の僧に焼かれたが、鎌倉時代の弘長2(1262)年再建され、現在に至る。

”八朔祭り”は、豊作祈願、厄除け、家内安全を祈願して稲の実を神社に供え、夜には御百灯献火神事もある。 八朔は旧暦8月のことで、新暦に換算した9月1日に開催している。

2「諸羽神社」= ”神幸祭り” ・10月第3日曜開催 ・所在地=山科区四ノ宮中在寺町 ・JR山科駅徒歩10分。

二人の天神を祀っていたが複数の天神をいただくことになり両羽から諸羽神社に名を変えた。平安時代の貞観4(862)年に創建され、応仁の乱などで何回も焼失したが江戸時代に再建、現在に至っている。

第54代仁明天皇(在位833〜850年)の第4皇子・四之宮人康の山荘跡と琵琶を弾くのに腰掛けた琵琶石がある。 祭りは、神輿2基が近隣を安全健康祈願をしながら巡幸するが、離れた場所では交通渋滞に配慮して神輿は車に乗せられる。山科も都会の端くれ、近隣総出といった田舎の祭りと違っていまひとつ盛上りに欠ける。
 
3)「折上稲荷神社」=”稲荷祭り” ・6月第1日曜開催 =”長命祭り” ・12月13日開催 ・所在地=山科区西野山中臣町 ・地下鉄東西線椥辻(なぎつじ)駅徒歩10分。

折上稲荷神社は伏見稲荷神社(京都市伏見区)と同じ神が降臨したといわれる。商売繁盛、女性の長寿と開運で知られ、京都祇園の芸妓ら働く女性の守り神である。

”稲荷祭り”は、キツネの面をつけた子供が担ぎ手の神輿で知られる。大人の神輿は女性も混じる。
”長命祭り”は、第121代孝明天皇(江戸末期在位)が女官の病平癒祈願で箸を奉納したことに由来し、家内安全の長命箸が授与される。

4「毘沙門堂〜瑞光院〜山科駅〜山科区役所〜大石神社」=”山科義士祭り” ・12月14日開催 ・所在地=山科一円  ・JR山科駅から毘沙門堂徒歩15分。

江戸時代の元禄15(1702)年12月14日の赤穂浪士による主君の仇討ち事件をもとにして、昭和49(1974)年から毎年山科で開催されているのが”山科義士祭り”である。

山科は、大石内蔵助が仇討ちのチャンスを窺った隠棲の地で、途中の瑞光院(臨済宗-安朱堂ノ後町)は主君浅野内匠守を初め47士の遺髪が祀られている寺院。

出発点の毘沙門堂(天台宗-安朱稲荷山町)は大和時代7世紀初頭創始の由緒ある寺院だが現建物は江戸時代再建された。終着点の大石神社(西野山桜ノ馬場町)は寄付金をもとに内蔵助を偲んで昭和10(1935)年に竣工された。

祭りは、朝10時に出発し大石神社到着の15時まで、47人の義士隊を中心にした子供、女性ら総勢約250名、山科区民あげての仮装行列である。雨天は中止。
参加者募集のチラシに「弁当つき3千円、衣装貸与」。昼食、小遣いつきの老人向き絶好のアルバイトだと思って電話したら、、、「参加費3千円は当日お支払いください」。

* 「どうでしたえ、京都山科のお祭りの話、珍しおしたやろ。あんさんのそのお顔はあんまり良うなかったみたいどすな。えらいすんまへん、次はもっと面白いのん書かしてもらいますよって堪忍しとくれやす。けど、山科の雰囲気てこんなもんやと感じ取ってもろたらそれで良ろしおす。ほなまたお会いしまひょ」。(完)

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