2017年08月15日

◆ご主人にやさしくしてください

加瀬 英明



5月にkしか鹿島県の喜界島に講師として、招かれた。

人口が7000、車で1周して38キロ、砂糖黍が主な産業の南の島だ。

ここで、奄美群島市町村議会議員大会が開かれて、300人あまりの議員が
集まった。

舞台の脇の垂れ幕に、「激動する国際情勢と日本の進路」という演題が書
かれていた。

私は開口一番、「もう40年以上も、今日いただいた演題でお話してきまし
たが、これから世界だけでなく、日本が激動することになります」と、警
告した。

アメリカが世界秩序を守ることに疲れて、日本を守る意志を萎えさせてい
ると説明したうえで、日本を守るために日本国憲法を改めたいと、訴えた。

質疑応答に移ったところ、50代の女性が手を挙げた。マイクを握ると、
「現行憲法はアメリカが強要したものではありません。日本国憲法は世界
に平和憲法として、知られています。この憲法を守ることによって、私た
ちの平和が守られます」と、述べた。

私は「たいへん、よい質問をいただきました」と感謝してから、「まこと
に残念ですが、古(いにしえ)の昔から国際社会は悪の社会でした。自国を
守る意志がない国は、例外なく滅ぼされてきました。ところで、テレビの
ニュースを見ると、このところ、DV――家庭内暴力によって、家族を危
(あや)める事件が頻発しています。まず日本国憲法の精神を、家庭のなか
で実現しましよう」と答えて、「今晩、お帰りになったら、ご主人にやさ
しくしてあげて下さい」と、お願いした。

すると、質問した女性が「わたくしは、独身です!」と叫んだので、会場
が拍手と爆笑によって包まれた。

休憩ののちに、会場に机が並べられて、懇親会になった。

議員の先生がたが列をつくって、コップに黒糖焼酎を注いでくれた。先の
質問した女性が、徳之島の日本共産党の議員だと、教えてくれた。

私は瓶を持つと、女性議員のところまでいって、お酌した。容姿が美しい
人だった。よい質問をもらった礼を述べて、「この国を守るために、ご一
緒に頑張りましよう」といって、握手を交わした。

全国で憲法改正について講演することが多いが、しばしば、聴衆から「安
倍内閣が中国を刺激しているのが悪い」とか、「日本の安全を外交努力で
守れるはずだ」と、反論される。

幕末に、日本はアメリカをはじめとする西洋列強から、不平等条約を強
いられた。日本の独立を守るために、何としてでも不平等条約を改正しな
ければならなかった。先人たちは歯を食いしばって、血が滲む努力を重ねた。

 現行憲法はアメリカが占領下で、日本が再び自立することができないよ
うに押し付けた、憲法を装った不平等条約である。

 現行憲法を一日も早く改正しなければ、私たちは幕末から明治までの
歴 史を語る資格がない。



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