2017年08月30日

◆核なしでは体制が守れぬ北朝鮮

加瀬 英明



核なしでは体制が守れぬ北朝鮮 アメリカはどう交渉に入るべきか

私は昨秋からこの欄で、北朝鮮の核開発問題について、アメリカの安全保
障問題を専門とする友人たちに、北朝鮮はどのようなことがあっても、核
保有国となる決意を捨てることがないから、「北朝鮮を核保有国家として
認めたうえで、北朝鮮と交渉するべきだ」と説いてきたことを、取り上げた。

もし、トランプ政権が北朝鮮に外科的(サージカル)な(目標を限定し
た)攻撃であっても、攻撃した場合、北朝鮮は体制の威信を賭けて、韓
国、日本に対して反撃を加えよう。韓国の総人口の3分の1以上が、南北
軍事境界線から100キロ以内に住んでおり、北朝鮮の火砲・ロケットの 射
程内にある。日本も北のミサイルを迎撃しても、かなりの被害を蒙るこ
ととなる。

もっとも、北朝鮮は国家的自殺をはかるつもりはないから、全面戦争は
戦いたくない。国際世論が「即時停戦」を求めて、5、6日後に停戦に持
ち込むことを期待しよう。

私は昨年10月と今年6月に、ワシントンを訪れた時に、北朝鮮と交渉 す
べきだと促した。

北朝鮮は核なしで体制を守れないと、確信している。

リビアはアメリカの甘言に騙されて、核開発を放棄した後に、オバマ政
権によって軍事攻撃を加えられて、崩壊した。

ソ連解体後にウクライナが独立し、国内にあった核兵器をロシアへ渡すか
わりに、ウクライナが侵略を蒙ったら、ロシア、アメリカ、イギリスが共
同して守ることを約束した。

ロシアがクリミア地方を奪った時に、アメリカとイギリスは傍観した。北
朝鮮はこのような例を、肝に銘じていよう。

トランプ政権は北朝鮮を核保有国として認めることを、拒んでいる。中
国に北朝鮮に圧力を加えることを求めているが、中国はよそ見をしている。

といって、トランプ政権は宝刀を抜いて、北朝鮮を斬りつけることはで
きまい。戦闘が始まって数十万人が死ぬことになったら、耐えられまい。

アメリカはインド、パキスタンの核保有に強く反対してきたが、いまで
は両国の核を認めている。北朝鮮も、同じことではないか。

6月に入って、クリントン政権のパネッタ国防長官、レーガン政権の
シュルツ国務長官などが大統領に書簡を送って、北朝鮮を核保有国として
認めて交渉すべきだと、進言した。

この1ヶ月あまり、アメリカのマスコミでも、同じような意見が多数を
占めるようになっている。

ワシントンの安保問題専門家から、私に「あなたの言った通りの方向に
動いている」という、メールがあった。

私はアメリカが北を核保有国として認めて交渉するのに合わせて、日本
も北と交渉して、北が核弾頭数とミサイルの射程に制限を受け入れるのと
引き替えに、日朝間で国交を結ぶことを提言してきた。

1964年の日韓国交正常化の時に、韓国に6億ドルを供与したが、今 日の
貨幣価値にして1兆円以上を、10年あまりに分けて北に提供する。

交渉がまとまれば、拉致被害者が全員帰国して、朝鮮半島に平和秩序が
確立される。

韓国は日本からの6億ドルによって、“漢江(ハンガン)の奇蹟”を行った
が、北も“大同江(デドンガン)の奇蹟”を行うことになる。このあいだ北朝
鮮は、親日国家にならざるをえない。そうなれば、韓国も反日を叫び続け
るわけにゆくまい。

この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。